磯砂アジングは“遠投力とアピール力”を重視すべし!渡邉的! おすすめルアー&タックル紹介!!

手軽に、そしてテクニカルに楽しめるアジング。その主戦場が漁港だ。「ただ釣り人が多すぎる、ってことありますよね。そういうときは磯やサーフ! イージーに釣れます!」。房総アジングの開祖が“脱・漁港”を提唱する。今回は磯とサーフに適したおすすめのルアー&タックルをご紹介致します。

[ アルバム : 【渡邉磯砂アジングオススメルアー&タックル 画像まとめ】 はこちら ]

教えてくれるのは房総半島をメインに活躍するスーパーマルチゲーマー

【Profile】
渡邉長士(わたなべ・たけし)
10代からルアーでアジを釣りはじめ、そのキャリアは20年を超えるアジングのパイオニアの一人。生まれ育った房総半島をホームに旬のターゲットを追うソルトルアーフィッシングのエキスパートだ。

前回の復習はコチラ!

高活性でイージー!? 早春の “磯砂” アジングのすすめ♪

前回は渡邉さんが提唱する磯砂アジングにおけるポイント選択術をご紹介致しましたが、今回は実際に使うルアーやタックルを解説して頂きます。一般的なアジングで主に使用される「ジグ単」はシンプルであるものの、アジのレンジやヒットルアーを見つけだすのも非常にテクニカル。しかし磯砂アジングのルアーやタックルは意外とシンプル&イージーなものなのです!

アピール力のあるサイズ、カラーで広範囲をサーチ!

磯もサーフもターゲットは小魚を追っているアジ。使うルアーや攻め方は?

渡邉「磯もサーフも遠投することが多いので、フロートリグやキャロライナリグなど分離系のリグがメインになります。届く範囲なら、手返しの良いジグヘッドリグが有利です」

誘いはただ巻きが基本。レンジは表層から

アジがベイトフィッシュを追っている場所で釣るので、分離系リグもジグヘッドリグも使い方はただ巻きが基本

渡邉「レンジは表層から探り、アタリがなければレンジを下げながら、ボトムまで探ります」

分離系リグは必要不可欠?

渡邉「磯やサーフは、漁港のように足元でライズすることは少ないですからね。攻め方は遠投してただ巻きが基本。高活性でスレてないので、小細工は必要なし。小魚を追っているので、横の動きに反応しやすいです。ワームもアジが見つけやすいサイズ、カラーをセレクトすると効率良く探れます」

磯アジ&砂アジ攻略 推奨ルアー

月下美人アジングビーム2in(DAIWA)
渡邉「ジグヘッドリグも分離系リグも自分にとって基準となるワーム。アジのサイズを選ばず使え、リブが水を噛んで操作感も得やすいです」

月下美人アジングビーム バチコンカスタム3in(DAIWA)
渡邉「元々はボートのバチコン用ですが、長くてアピール力がある。とくに暗い磯やサーフで有効。塩ビ素材で匂いと味のパワーも強力です」

月下美人クロスビームファット(DAIWA)
渡邉「1.5inですけど突起がたくさんあって水噛みが良い。操作感が得やすく、浮遊感も出しやすい。アジの型が小さいときに喰わせやすいです」

カサゴ倶楽部ガブリシャッド(DAIWA)
渡邉「カサゴ用の1.8inですが、シャッドテールで波動によるアピール力は、今回挙げたワームの中で一番。尺オーバーを狙うときに使います」

ドロメシャッドM(オーナーばり)
渡邉「2.5inで深いリブが水を押し、テールの微波動でバイトを誘える。吸い込みも良い。アジングビーム2inとバチコンの間を埋めるワームです」

月下美人豆タン(DAIWA)
渡邉「極小スプーンで、使い方はただ巻きやシェイク&フリーフォールなどジグヘッドリグと一緒。浮き上がりやすく遠くの表層を攻略しやすいです」

渡邉さんのワームは粉まみれ!? その正体は??

渡邉「僕はDAIWAからリリースされている集魚剤の『パワーアップパウダーフィッシュタイプ』を使用しています。水に濡れると粘ついて、リキッドタイプより効果が長持ち。バイトが深くなります。本来は濡らしたワームにふりかけたり、ディップして使いますが、僕はフィッシュタイプとオキアミタイプをブレンドしてまぶした状態で保存。ワーム同士がくっつかず、取り出しやすくなります」

粉がこぼれてもいいように、ケースごとジッパー付きポリ袋に封入して携行。

渡邉さんが磯やサーフで使うワームは上記ご覧のとおり。長めや水をつかみやすいタイプが並ぶ。

渡邉「何度も言うように磯やサーフはイージーに釣れる。喰わせのテクニックよりトラブルを防ぐセッティングで、効率良く釣ることを意識したほうが良いでしょうね」

というのは?

渡邉「分離リグで絡まないワームのサイズとジグヘッドのウェイトのバランスや、遠投したリグをしっかり操作できるロッドもそう」

磯砂アジングにおける分離リグの注意点!

分離系リグは重めのジグヘッドでキャスト時の絡みを防止
フロートリグなどの分離系リグは、キャスト時にジグヘッドリグがメインラインに絡むことがある。

渡邉「空気抵抗の大きいワーム+軽いジグヘッドほど絡みやすくなる。ジグヘッドは重めで、フロートまたはシンカーとジグヘッドリグの2つの物体が分離して飛ぶように調整。アジングビーム2インチなら1g。バチコンカスタムは2gを使います」

画像上から月下美人SWライトジグヘッドSS、月下美人SWライトジグヘッドSS OG、月下美人SWライトジグヘッド鏃SSパワーフック(以上DAIWA)、豆アジ弾丸(オーナーばり)、TG月下美人SWライトジグヘッドSS(DAIWA)

ジグヘッドはワームやアジのサイズで使い分ける
渡邉「ジグヘッドリグも分離系リグも基準となるのはSWライトジグヘッドSS。同重量でヘッドのボリュームを落としたいときはTG。SS OGはシャンクが長めで2.5in以上のワームにマッチ。オープンゲイブで口の奥にかかりやすく、バラシも減ります。鏃SSパワーフックは大きいアジを狙うときに。逆にアベレージサイズが小さければ豆アジ弾丸です。重さは飛距離がほしいので漁港より重めをセレクト。ジグヘッドリグは、1.5~2gを良く使います」

渡邉さんが使うタックルは下記を参考に磯アジ&砂アジにトライだ。

渡邉さん使用タックル

右●ロッド:月下美人EX AGS アジング711MLS-T ●リール:カルディアLT2500S-XH ●ライン:UVF月下美人ライン月ノ響Ⅱ+Si0.4号 ●リーダー:月下美人リーダー6lb+3lb(すべてDAIWA) 左●ロッド:月下美人エアAGSアジング65L-S ●リール:バリスティックLT2000SS-P ●ライン:月下美人タイプ-F 陰1.5lb ●リーダー:月下美人リーダー3lb(すべてDAIWA)

長めのロッドで飛距離を稼ぎ、バイトを確実にとらえる
ロッドは飛距離重視でセレクト。
「EX AGS アジング711MLS-Tは、分離系リグ専用といえるロッド。遠投しやすく、遠くのリグを操作しやすい絶妙なティップの張りを備えています。エアAGSアジング65L-Sは、ジグヘッドリグがオールマイティに使えて、しなやかなティップでアタリを感知し、張りのあるベリーでかけることができる。レングスがあるので飛距離も出ます」

渡邉「ゴロタ場でもアジは釣れます。小魚が居ればアジが追っている可能性がある。漁港にとらわれず、色々なシチュエーションでアジングを楽しんでほしいですね」

渡邉「全国各地で磯アジ、砂アジが楽しめますよ!」

渡邉さんに関する記事はコチラ!

© 株式会社 内外出版社