「フル規格の協議ではない」 佐賀県が確認文書案を国交省へ

 九州新幹線長崎ルート未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備問題で、佐賀県は16日、協議入りを求めている国土交通省に対し、フル規格を実現するための協議ではないことなどの確認を求める文書案を送った。
 確認内容は7項目。ほかに、▽佐賀県の合意がない限り環境影響評価(アセスメント)手続きを進めない▽スーパー特急方式、フリーゲージトレイン(軌間可変電車)の実現や武雄温泉で新幹線と特急を乗り換えるリレー方式を真摯(しんし)に協議する-ことなどを求めた。フル規格やミニ新幹線の協議はゼロベースで時間をかけるよう要望。協議の期限は設けず、これらの確認事項が守られなければ協議を中止するとした。
 佐賀県交通政策課は取材に「この案で問題なければ確認文書として位置付け、協議を進めていく。修正や意見があれば面談して話をする」と説明。国交省は「できれば週内に返答したい」としている。

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