岩手の障害あるアーティスト作品、十和田を彩る/建設地の仮囲いに巨大カラフルアート8点

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市屋内グラウンド建設現場の仮囲いにプリントされたアート作品

 「アートによるまちづくり」を進める青森県十和田市で、西二十二番町に建設中の市屋内グラウンドの仮囲いにカラフルな色彩の巨大アートがプリントされ、通行人やドライバーの目を引いている。作品は、岩手県花巻市を拠点に活動する知的障害のあるアーティストによる創造性あふれる計8点。展示する建設会社の担当者は「独創的なセンスが感じられる作品が並んでいる。アートのまちと銘打つ十和田市の活性化につながってほしい」と話している。

 展示は、障害のあるアーティストの優れた才能を発掘し事業化する「ヘラルボニー」(岩手県花巻市、松田崇弥社長)の「全日本仮囲いアートミュージアム」の一環。同社は2018年12月から事業を展開しており、東京の吉祥寺駅や渋谷駅周辺の再開発地など全国10カ所での実績がある。

 十和田市屋内グラウンド工事を請け負う同市の田中建設、紺野建設、竹達建設の共同企業体が同プロジェクトに賛同して始めて実現。作品提供は、花巻市で社会福祉法人光林会が運営する「るんびにい美術館」のアトリエで創作活動をする3人が手掛けた。ボールペンや水彩で描いた作品が、高さ約3メートルの仮囲いに拡大プリントされている。

 同美術館の担当者は「ヘラルボニーの実験的な取り組みだが、絵を見てくれた人の反響が興味深い。近くを通った人には、作品と作者に少しでも関心を持ってほしい」と話した。作品付きの仮囲いは工事が終わる夏ごろまで設置される。