「十八親和銀行」初代頭取に森氏 10月発足、吉澤氏は会長に

十八親和銀行初代頭取就任が決まり、抱負を述べる森氏=長崎市、十八銀行本店

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG、福岡市)は17日、取締役会を開き、傘下の十八銀行(長崎市)と親和銀行(佐世保市)が10月に合併し発足する新銀行「十八親和銀行」の初代頭取に、十八銀頭取の森拓二郎氏(65)を充てる人事を決めた。親和銀頭取の吉澤俊介氏(64)は新銀行の会長に就く。10月1日付。

 十八、親和両行トップが引き続き経営を担い、行員同士の融和やスムーズな移行を目指す。これに先立ち4月から8人が両行の役員を兼務する。
 森、吉澤両氏はそろって長崎市銅座町の十八銀本店で記者会見。新型コロナウイルスにより世界経済が混乱する中で合併準備を加速させることから、森氏は「どのような事象が発生してもスケジュール通りにやり遂げる」と決意を表明。吉澤氏は「2人でリーダーシップを取って新銀行の礎をしっかり築きたい」と述べた。
 新銀行の役員体制も発表。福岡銀行(福岡市)出身で十八銀副頭取を務めている荒木英二氏(61)が新銀行副頭取に就任する。代表権は森、吉澤、荒木の3氏が持つ。
 FFGは昨年4月、十八銀と経営統合し、親和銀と同様に子会社化した。新銀行は2021年1月に事務システムを統合し、同5月以降に県内外の店舗185拠点のうち71拠点を統合する。

 新銀行のその他の取締役は次の通り。(敬称略)
 ▽大庭真一=取締役専務執行役員▽福富卓=取締役専務執行役員▽石野和生=取締役専務執行役員▽中島博明=取締役常務執行役員▽八起幸介=取締役常務執行役員▽森川康朗=取締役(非業務執行取締役)▽七種純一=取締役(監査等委員・常勤)▽立石曉=取締役(監査等委員・社外)▽永元太郎=取締役(監査等委員・社外)

 【略歴】森 拓二郎氏(もり・たくじろう)九州大経済学部卒。78年十八銀行入行。本店営業部長、常務、専務などを経て14年6月から現職。19年6月からFFG取締役を兼務。長崎市出身。

 【略歴】吉澤 俊介氏(よしざわ・しゅんすけ)慶応大法学部卒。78年親和銀行入行。本店営業部長、常務執行役員総合企画部長などを経て14年4月から現職。FFG取締役執行役員。松浦市出身。


© 株式会社長崎新聞社