新型コロナ1例目と因果関係なし 県医師会・峰松理事

 県内で17日、2、3例目となる新型コロナウイルスの感染が確認された。県医師会理事の峰松俊夫医師(ウイルス学)は1例目との因果関係の有無や、今後の展望について次のように語った。
 県内1例目となった宮崎市の70代男性と、同日感染が確認された男性2人は行動歴などから接触の可能性は低く、因果関係はないと考えられる。2人についても行動歴や発症のタイミングなどから、別々の感染経路だろう。
 20代男性は帰省した日に症状が出ていることから、県内で感染した可能性は低いと思われる。(県発表によると)40代男性は発症の2日前に熊本県を訪れているが、熊本で感染したか、本県で感染したかは判断が難しい。
 現段階では県内でクラスター(感染者の集団)が発生しているかどうかは分からない。今後の鍵となるのは、行政が2人の行動歴などをどこまで細かく追えるか、感染の可能性がある人をきちんと把握できるかだ。濃厚接触者に自宅待機や健康観察などに協力してもらえるかどうかで、感染を抑え込める可能性が変わってくる。
 県民はこれまで通り手洗いやせきエチケット、体調管理などを徹底してほしい。

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