聖火リレー「出発式」など無観客で実施へ

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は17日、福島、栃木、群馬の3県で予定している今月26日~4月1日までの「聖火リレー」について、初日の26日、福島県のサッカー場「Jヴィレッジ」での出発式や各日の到着時に行う到着式は無観客で実施する、と発表した。

 また聖火リレープレゼンティングパートナーや都道府県聖火リレー実行委員会のステージプログラムは中止する。特産品などをアピールする都道府県実行委員会や聖火リレープレゼンティングパートナーなどによるブースの設置も行わない。人混みを避けるため沿道やセレモニー会場での独自の盛り上げ施策も基本的に中止することにした。

 また沿道での観覧でも(1)体調の悪い人は応援を遠慮してほしい(2)沿道で応援する際には密集状態や混雑を避けるよう配慮をお願いしたい。過度の密集状態や混雑が生じた場合は実施形態の変更があることも了承してほしい(3)手洗い、咳エチケットの徹底にご協力をお願いすると呼び掛けている。(編集担当:森高龍二)

 聖火リレーを巡っては今月12日にギリシャで始まったが、沿道での観覧自粛を要請していたにも関わらず、想像以上に多くの人が集まったことから大事をとって2日目にはリレーが中止された。特定のランナーを目当てに多くの観覧者が沿道に詰めかけた場合には、予定のランナーが出走できないケースも出てきそう。理解と協力が求められる。(編集担当:森高龍二)

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