<隠れた名盤> Various Artists『オドレーJAPAN!~歴代オドレルJ-POP日本代表~』 『U.S.A.』から『YOUNG MAN』まで、平成・昭和を遡る

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Various Artists『オドレーJAPAN!~歴代オドレルJ-POP日本代表~』

 例の自粛要請により発売関連イベントが次々と中止になった本作は、“隠れてしまった名盤”と言うべきだろうか。それでも、春や夏に向けて長く売れそうな可能性は十分ある。

 本作は、DA PUMP『U.S.A.』から西城秀樹『YOUNG MAN』まで平成・昭和のアゲアゲな全38曲が77分超にわたってノン・ストップでほぼ時代を遡っていく内容となっている。プロデュースをするDJ KOOを人気漫画家の原哲夫が描いたジャケットも豪華だが、CD自体も充実の内容だ。

まず、三代目JSB『R.Y.U.S.E.I.』やモーニング娘。『LOVEマシーン』、荻野目洋子『ダンシング・ヒーロー』、沢田研二『TOKIO』など、ノリの良い大ヒットをほぼ網羅しており、まさに“日本代表”の名に相応しい。また、単純にアッパー・チューンを並べたのではなく、失恋系の歌詞を排除し、とにかく明るく元気な内容に絞っている。さらに、タテノリの楽曲が多いなか、松平健『マツケンサンバ』やMay J.『Garden』などヨコノリの曲も適度に挟まっているのも聴きやすい。

 最も感心したのは、こうしたMIXでは珍しく、『YOUNG MAN』だけはフル尺で収録している点だ。これ一つ取っても、歌って踊れる名曲を生み出した昭和の偉人、特に外国曲を独自に日本の流行歌へ昇華した西城秀樹へのリスペクトを感じさせる。

 本作に合わせて歌ったり踊ったりすれば、それぞれの時代の楽しい時間を想い出せるはず。

(エイベックス・2000円+税)=臼井孝