マスク出品で888万円売り上げた 県議ってどーなの? 社会学者の西田亮介氏が乙武氏とバトル?!

今回の選挙ドットコムちゃんねるは、武闘派コメンテーター(?)の東京工業大学准教授・西田亮介氏がゲストです。
ツッコミ役を自認する、攻めるMC・乙武氏も、西田氏の弾丸トークにタジタジ?
普段はまったり、和気あいあいと進行する番組が新鮮な討論ムードに一変!?

今回は、番組冒頭の様子をダイジェストでお送りします。
続きは、YouTubeの「選挙ドットコムちゃんねる」で、ぜひ引き続きご覧ください!
ここでしか聞けないアブないトーク満載です!

責任はなくても、道義上の問題大アリ! 次の選挙まで忘れるべからず!

乙武 「さあ始まりました、選挙ドットコムちゃんねる。今回スペシャルゲストでお迎えしたのは、東京工業大学准教授で、政治とメディアの関係に詳しい社会学者の西田亮介さんです」

西田 「よろしくお願いします。ご無沙汰してますね。久しぶりにお仕事、ご一緒できるので楽しみにしてきました」

乙武 「僕、今日嬉しいんですけど、ちょっと戦々恐々としてます。あの、この番組、けっこう和気あいあいとした雰囲気が売りなんですよ」

西田 「僕が呼ばれたからには、やっぱり修羅場をね……」(笑)

乙武 「今日は、覚悟してきました」

西田 「ええ『この3点において、批判したい!』って感じでね」

千葉 「そ、そういう感じなんですか?」

西田 「そういうキャラでやらしてもらってます」

乙武 「武闘派なんですよ、西田さん」

千葉 「いつもとはちょっと空気が変わるのかな。気になりますね」

乙武 「さぁ早速行きましょう。今日のテーマはこちらっ!『地方議員のリアル マスク出品で888万円を売り上げる県議の責任は?』ということですけども」

千葉 「はい。静岡県焼津市選出の諸田洋之県議が、マスクを大量にインターネットオークションに出品していたとして批判を浴びた問題で、昨日、記者会見をしました」

千葉 「この記者会見でマスクは、2月4日から計89回出品し、総額888万円を売り上げたと。そしてこの件で不快な思いをさせた人にお詫びをするというふうに述べました。なお、売り上げは県に全額寄付をして、県議を続ける意向を示したということです」

乙武 「これさ、言われなかったら絶対寄付とかしなかったでしょ」

西田 「ですよね」

乙武 「そもそも89回にも分けて、せこせこ出品している絵を想像すると、がっかりですよね」

西田 「これ世間の人が不快かどうかなんか、関係ないですよね。責任、別にないでしょ、そりゃ。だけど道義上の問題は、多分に含んでいると思いますよ。次の選挙でね、静岡県の有権者のみなさんはよーく考えるべきだと思います」

乙武 「あー、でもこの人、あと3年もあるんだ、任期が」

西田 「ああ、忘れちゃうなあ。忘れないのが大事ですよね」

千葉 「この諸田議員の件でもありましたが、兼業みたいなものですよね」

西田 「んーでもこれ、タイムリーに儲けたかった以外の何物でもないですよね。政治家の兼業とはほとんど関係ない」

乙武 「貿易会社で輸入したやつを売ったみたいなことを言ってるんですよね」

千葉 「ええ、自身が経営する貿易会社で過去に中国から輸入し、在庫として保管していたものの一部であるという風に話されています」

西田 「だから転売じゃないってことなんですが、これは転売かどうかってことすら関係ないわけですよね。だって89回出品して888万円ってことは、1回10万円ですよ。マスク売って10万円?いったい何枚で10万円だったのかな、みたいな」

乙武 「本当だよね、すごいよ」

最初からマスクを寄付すれば地元のヒーローになれた?というわけでもない!?

スタッフ 「売り上げを寄付するということですが、マスクを寄付するという手段を、最初に取っておけばどうなっていたんでしょうか?」

西田 「そりゃ最初から寄付してたら、ヒーローですよね?」

乙武 「え、それは問題ないんですか、逆に。手続き上とか……」

スタジオ内にいた選挙プランナー松田氏(影の声) 「ええと、自分の選挙区内に寄付すると、公職選挙法に触れてしまいますね」

千葉 「あ、県議さんの場合は県内への寄付はダメ?」

西田 「じゃあヒーローどころじゃないか」

松田 「たとえば感染が深刻な北海道とかに寄付するということなら、問題はないです。あくまで自分の選挙区内の有権者に対して物品を渡すのがダメということなので」

西田 「でもやっぱり、思いついちゃったのは間違いないんですよね」

乙武 「今だ!って思っちゃったんだよね。彼の心の声が聞こえてくるようだ」(笑)

西田 「Amazonとか、見てたんだと思いますよ。日に日に値段が上がってくのを見て『ここだな』って。大間違いですよ!」

乙武 「そもそもこの県議さんは貿易会社を経営していたってことなんですね」

千葉 「そうです」

スタッフ 「会社の代表は辞任して、県議は続けるとおっしゃっているようです」

乙武 「でもお金的にはさ、貿易会社の社長続けてた方がいいわけですよねえ。県議だけやるよりも」

西田 「どうなんでしょうね、中小企業だと売り上げとかにもよると思いますけどねえ」

乙武 「社長を辞めてまでも、県議って続けたいものなんですか?」

西田 「ん~どうなんでしょう。趣味ですかねえ?」

乙武 「しゅ、趣味!?」

地方の議員の兼業の実態とは? 半数以上が兼業議員!

千葉 「地方の市議会議員さんや県議会議員さんは、報酬の金額的なところもあって兼業してもいいというか、せざるを得ないみたいな実情って、どんな感じでしょうね?」

西田 「実際、兼業している人はけっこういるはずですよ。半数以上だったかな、兼業していたんじゃないですかね」

乙武 「なんかデータとかある?」

千葉 「はい今回、実際に兼業議員がどのくらいいるのかというデータがこちらです」

 

乙武 「57.7%の人が兼業しているんだ」

西田 「これは別に今、始まった話じゃないはずで、昔からだいたいこんなトレンドだと思いますよ」

乙武 「専業でやられてる方が42%。で多いのが農業や林業との兼業で13%、卸売り・小売りが6%で、建設業4%、製造業4%、あとは細かく分かれていると……。これって逆に、こういう職業と兼業しちゃダメですよ、みたいのはあるんですか?」

西田 「当該自治体と請負関係にあるような場合は兼業できないことになってます。あとはそのような風に主として同一視できる、というようなものが入っている役職とも兼業できない」

乙武 「そこはちょっとあいまいというかグレーゾーンですね」

西田 「主たるっていう文言が入っているのが絶妙で、なんでかっていうと、地方では多くの地方に立地する企業は多かれ少なかれ役所や自治体と様々な関係があるんですよね。だから『主たる』って入れてるわけですが、そもそもどの程度関係があるかなんて、誰もわかんないんですよね」

 

西田氏と乙武氏のトークは、この後もますます絶好調!
議員の兼業問題のほか、最新の選挙情報トピックスなどもご紹介しています。

続きは、YouTubeの選挙ドットコムちゃんねるで、実際にご覧ください!

 

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