県立島原工業高同窓会（永田克己会長）は、本年度の卒業生118人の中から、技能や学業に秀でた生徒をたたえる第20回フロンティアスピリット賞の金賞に、電気電子科の橋川寿盛さん（18）、銀賞に機械システム科の植木優莉さん（18）を選んだ。
同賞は、学校創立時からのモットーである「開拓精神」を未来に引き継いでほしいと2001年に創設した。橋川さんは3年間、無遅刻・無欠席。学科内で成績トップを維持した。野球部では3人いる主将の1人として部員をけん引したほか、生徒会でもリーダー的な存在として活動した。
植木さんは、生徒会役員を務め学校行事などにひたむきに取り組んできた。県高校生溶接技術競技会では、夏休み期間中も練習に励むなど技術を磨き、3年の時には入賞を果たした。
今春、橋川さんは九州電力に、植木さんは県内の浄化槽などの製造会社にそれぞれ就職する。
このほどあった授賞式で、橋川さんは「島原工業で続けてきたことを継続し、社会に出ても前進したい」、植木さんは「（高校生活の）3年間で最後に表彰されてうれしい。立派な社会人になれるように頑張る」と喜びを語った。
