タイガースの有望株左腕・ウエンツがトミー・ジョン手術

メジャーリーグ公式サイトでタイガースの番記者を務めるジェイソン・ベックは、タイガースの有望株左腕ジョーイ・ウエンツが日本時間3月18日にフロリダ州ウエストパームビーチの病院でデービッド・アルチェック医師によるトミー・ジョン手術を受けたことを伝えた。現在22歳のウエンツは、「MLB Pipeline」による球団別プロスペクト・ランキングで8位にランクインする有望株だが、同手術からの回復には14~16ヶ月を要するため、メジャーデビューは少なくとも来年の夏以降までお預けとなった。

ウエンツは2016年のドラフトでブレーブスから全体40位指名を受けてプロ入りし、プロ2年目の2017年にA級で26試合に先発して8勝3敗、防御率2.60、翌2018年にA+級で16試合に先発して3勝4敗、防御率2.28をマーク。昨季はAA級で20試合に先発して5勝8敗、防御率4.72という成績を残したあと、7月末にシェーン・グリーンとのトレードでトラビス・デメリットとともにタイガースに加入し、移籍後はAA級で5試合に先発して2勝0敗、防御率2.10の好成績をマークした。

タイガースには、ケーシー・マイズ、マット・マニング、タリク・スクーバル、アレックス・ファエドと多くの有望株投手がおり、ウエンツはこれらの有望株投手とともに招待選手としてメジャーのスプリング・トレーニングに参加していたが、早い段階で左前腕の痛みを訴え、別メニュー調整が続いていた。治療を受けて数週間後に投球練習を再開したものの、オープン戦での登板はなかった。

「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングでは、8位のウエンツのほか、マイズが1位、マニングが2位、スクーバルが4位、ファエドが9位にランクイン。マイズはメジャー全体のランキングでも7位、マニングは同24位、スクーバルは同46位にランクインしており、タイガースの有望株投手はメジャーでも有数の充実度を誇っている。近い将来の「投手王国」形成のためにも、ウエンツには焦らず治療に専念し、来年の夏以降にマウンドで元気な姿を見せてもらいたいところだ。

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