メッツ・セスペデスの異母弟がFA公示 メジャー球団と契約可能に

メジャーリーグ公式サイトによるインターナショナル・プロスペクト・ランキングの1位に新たな名前が刻まれた。日本時間3月19日、ヨエニス・セスペデス(メッツ)の異母弟として知られるヨエルキ・セスペデスがフリーエージェント選手として公示され、メジャーリーグの球団との契約が可能になった。2017年の第4回ワールド・ベースボール・クラシックにキューバ代表の一員として出場した現在22歳のセスペデスは、将来の5ツール・プレイヤー候補として高い評価を受けている。

セスペデスは、昨年6月に北米の独立リーグの1つであるカナディアン・アメリカン・リーグに参加したキューバ代表チームから亡命したあと、バハマで兄ヨエニスとトレーニングに取り組み、バハマの居住権を取得。今月後半にメジャー各球団がキャンプを行っているフロリダとアリゾナで公開練習を行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大によって公開練習の開催は保留となっている。

オープン戦の試合予定は全てキャンセルされ、2020年のレギュラーシーズンの開幕は少なくとも5月中旬まで延期されることが決定的となっており、メジャーリーグ機構は各球団に対していかなるスカウト活動も禁止している。よって、セスペデスが6月15日(現地時間)に終了する現在の国際フリーエージェント契約期間中に契約せず、メジャー球団のスカウト活動が再開されてから、自身を最も高く評価してくれるチームとの契約を選択する可能性もある。

次の国際フリーエージェント契約期間は7月2日(現地時間)にスタートするが、新型コロナウイルスの感染拡大によってレギュラーシーズンの開幕が延期となるなか、セスペデスが一時的に日本でプレイする可能性もあるとメジャーリーグ公式サイトは伝えている。現在の契約期間中に契約するのであれば、国際フリーエージェント選手との契約に使える予算を最も多く残しているのはオリオールズ(およそ160万ドル)。次の契約期間まで待てば500万ドルを超えるような契約金を得られる可能性もあるが、新型コロナウイルスの感染拡大によって不確実性も伴うため、セスペデスの選択には注目が集まりそうだ。

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