大分三好ヴァイセアドラー ルーキー木本吉紀がフェアプレー賞を受賞

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 ルーキーイヤーをクリーンに終えた。大分三好ヴァイセアドラーの大卒新人・木本吉紀は、1月19日のVリーグ男子1部のパナソニックパンサーズとの試合でブロックタッチを自己申告。そのプレーでグリーンカード(フェアプレーをたたえ与えられるカード)を得て、今季のフェアプレー賞を受賞した。「反則は明らかだったし、セット序盤にチャレンジシステム(ビデオ判定)で時間を使い、試合の流れを変えたくなかっただけ」とは木本の苦笑い交じりの打ち明け話。チームの勝利のためにプレーした結果のフェアプレー賞となった。望んだ形の賞ではなかったが、「日本トップリーグでの1年目。どんな形でも爪痕を残せたのは良かった」と笑った。

 

 ミドルブロッカーとして東海大学から加入した木本の身長は192㌢。他チームでは2㍍級の長身がそろうポジションにあって、その身長は高くはない。加入当初は「サイドアタッカーとして勝負したい」と本人の要望をくみ取りコンバートしたが、チーム事情や「木本の機動力、キレはセンターでこそ生きる」と小川貴史監督の判断もあり、再びミドルブロッカーに戻る。他のポジションを経験したことで自分の持ち味を再確認できた。「高さはないがスピードとタイミングで勝負できると感じた」と木本。リーグ序盤戦は出場機会に恵まれなかったが、徐々にコートに立つ回数は増え、先発出場することもあった。

爪痕を残したシーズンを終えた木本吉紀

 木本は「1年目から貴重な経験ができた。やはり試合に出るのと外から試合を見るのでは違う。レベルの高いチームと対戦して、自分が通用する部分と課題もわかった。もっと試合に出たい欲が出た」と気持ちはさらに強まった。スパイクでは、打てるコースの幅、威力、バリエーションは改良の余地はあるが通用する部分は多い。ブロックに関しては、そのままでは勝負できない。セッターを見て、アタッカーの動きを見て、トスの上がった場所に素早く反応するリードブロックは経験、読む力が求められる。「まだまだできないことの方が多いがスパイクでもブロックでも手応えはある」と未完成なだけに伸びしろは大きい。

 

 小川監督は「まだまだ自分の力を出し切れていないがセンターで十分に勝負できる」と高く評価。木本の惜しみない努力を見てきた。「ベンチに入れなかった時期もオフの日に1人でトレーニングをしていた。その積み重ねが力になっている」と明かす。木本の挑戦は始まったばかり。一つ一つのプレーが、先発争いのアピールにもつながる。「主力としてチームの勝利に貢献したい」と活躍を誓った。

収穫と課題が明確になったルーキーイヤーだった

(柚野真也)