ルクレール「FIAがフェラーリF1との合意内容を秘密にするのは当然のこと」

 フェラーリF1の2019年パワーユニット(PU/エンジン)に関してチームとFIAが秘密保持協定をかわしたことに、ライバルチームが抗議の意を示している。しかしシャルル・ルクレールは、F1チームはFIAを信頼すべきだとコメントした。

 FIAと会長のジャン・トッドはF1の7チームから激しく批判され、フェラーリとの間の合意の内容を完全に開示しなければ訴訟を起こすとの警告を受けている。

 FIAは、2019年シーズン後半にフェラーリが利用した燃料流量システムの合法性について調査を行ったものの、フェラーリが技術規則に違反しているという確証を得られなかった。FIAはフェラーリと協定を結び、その詳細な条件を公表しないことを決め、それによってライバルチームはFIAの透明性と誠実さに疑問を投げかけている。

2019年F1最終戦アブダビGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

 当然のことながら、ルクレールは、チームとFIAが合意し、その内容が秘密にされていることは正しいと主張した。

「彼らはFIAの行っている仕事を信頼するべきだ。FIAがすべてを説明しないことは、十分理解できることなのだから」とルクレールはメルボルンで語った。

「僕らは、あらゆる部分に関してたくさんの作業を行っている。すべてを公にしたら、チームが行ってきたすべての作業を公にすることになる。それは理解できることだと思うけどね」

「僕は100パーセント、自分のチームを信頼している。FIAは問題を解決するための行動をとった。それを信じている。だから、この問題は終わったこととして、先のことに目を向けたい」

 プレシーズンテストでのフェラーリSF1000のパフォーマンスは素晴らしいものとはいえなかった。2019年のマシンはストレートで圧倒的な速さを発揮していたが、今季型はストレートでは同等のポテンシャルを見せてはいなかった。ルクレールは、その理由として、ダウンフォース量を増やしたことを挙げている。

「ダウンフォースをマシンに追加した結果、ストレートでの速度を失った。でもそれは予測していたことだ」とルクレールは説明した。

「それが一番の理由だと思う。僕たちがやり過ぎてしまったかどうかは、時間が経てば分かる。でも、コーナーでははるかに速くなるはずだ。特にバルセロナではね」

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