YOSHIKIの言葉から始まったライブ自粛ムード 同業者から「キレイごと言うな!」という声 それでもライブを敢行するミュージシャン達

写真はイメージです。

【YOSHIKIキレイごとぬかすなや。ワレコラ!】

ライブ自粛を呼びかけるYOSHIKIに噛みついたミュージシャンがいました。

ギタリスト屍忌蛇(しいじゃ)のSNSはライブ自粛で苦しむ関係者のコメントも入り、火山のように爆発していました(炎上して削除されたようです)。

「メタル氷河期」の1996年に15万枚も売り上げたANIMETALの全盛期を飾った実力派ギタリストの屍忌蛇は、現在、自ら率いるバンドVOLCANO(ボルケーノ)のニューアルバム「GODSPEED 」(ゴッドスピード)を発売したばかりで、ポジティブです。

【ロッカーはやれ。それがいい♡】

【前向きな気持ちがあればいいんだよ、ロッークッ!】

とSNSで発し、ライブを敢行しました。

新型コロナウイルスの感染拡大のために中止・延期となった公演は、2月26日から3月末で計約1550件にあり、損害額が推計約450億円との報道がされました。

「大きな団体に入っている業者が主催した公演だけの推計です。団体に入っていない主催者の公演を加えたら、その何倍にもなるでしょう。ライブハウスやインディーズアーティストは本当に大変です。YOSHIKIの発言でライブの中止が加速して、ライブハウス関係者は悲鳴をあげています」(音楽ライター)

布袋寅泰が参加したこともあるゴシックロックバンド、AUTO-MOD(オートモッド)のボーカリストのGENET (ジュネ)は、Twitterで呟いています。

【いまロックバンドが悪者にされギターを持って歩こうものなら白い目攻撃

人生非難上等で来たが今コロナクラスターなんて称号付いたらこりゃ手強い

そしてバンドマンは自粛か決行で悩んでいる

今回だけは人の命に関わる

でも金の問題もある

じきにライブハウス倒産自殺も出てくる

皆んな命掛けなんだよ】

音楽ライブの中止に対する補償を求める動きが超党派議員に出てきた旨が報じられていますが、業界団体等から実態が上がっていないライブハウスも救われることを願います。(文◎冴島奈穂美)

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