各球団の熾烈な開幕ポジション争いに要注目!

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新型コロナウイルスの感染拡大によってオープン戦が中止となり、レギュラーシーズン開幕の見通しが立たない状況のなか、メジャーリーグ公式サイトでは30球団の開幕ポジション争いの注目ポイントを特集する記事を公開している。ここでは、そのなかから注目の5球団に絞って紹介する。

ブルージェイズ

スプリング・トレーニング開幕時点では先発5番手争いがヒートアップしていたが、ここまでは2年目右腕のトレント・ソーントンがリードしている。しかし、シーズン開幕までにはまだ時間があり、徐々に適応し始めている山口俊をはじめ、アンソニー・ケイなど、その他の候補者にもまだチャンスは残されている。また、球団1位・全体8位のプロスペクトであるネイト・ピアソンがAAA級まで到達しており、彼がいつメジャーに昇格するかという点もこのローテーション争いの焦点であったが、今回の開幕延期が彼の昇格プランに与える影響によっては、5番手争いの状況も全く新しいものになるだろう。

エンゼルス

エンゼルスではアンドリュー・ヒーニー、ディラン・バンディ、フリオ・テーランに続く先発4~5番手の争いに注目だ。右肘の不調を訴えて注射による治療を受けた右腕グリフィン・キャニングは4月末に再度診断を受ける予定だが、その結果によっては延期となった開幕に間に合う可能性がある。大谷翔平も5月中旬までは登板できない予定だったが、同様に開幕に間に合う可能性が出てきた。他にマット・アンドリース、パトリック・サンドバル、ハイメ・バリア、ホゼ・スアレス、ディロン・ピータースらが候補だが、決定までにはもう少し時間が掛かりそうだ。

レッズ

レッズは40人枠のうち10人が外野手であり、リリーフ右腕で二刀流をこなすマイケル・ローレンゼンを含めれば外野手11人という状況でスプリング・トレーニングを迎えたが、まだこの競争からの脱落者は出ていない。デービッド・ベル監督は「外野のデプスはフル出場することによる疲労から選手を守るだろう」と語っていたが、レギュラー確定と呼べる選手もいる。新加入のニック・カステヤーノスはライトを守り、外野陣で唯一固定起用される存在だ。昨季デビューのニック・センゼルと、新加入の秋山翔吾を含めた3人がレギュラーだろう。残った選手のなかでは、外野の全ポジションを守るジェシー・ウィンカーとフィリップ・アービンがロースター入りの有力候補だ。昨年8月に本塁打を量産したアリスティデス・アキーノも出番を狙っているが、マイナー・オプションが残っていることやライトしか守れないことなどがネックであり、オープン戦でも11三振を喫するなど、外野争いに残るのは難しいと見られている。

ヤンキース

アーロン・ブーン監督に球速上昇を絶賛されていたジョーダン・モンゴメリーが先発4番手に入り、5番手のポジションはチャド・グリーンやジョナサン・ロアイシガにオープナーやショート・スターターを任せる形が当初の構想だった。しかし、開幕延期になったことで腰の手術からの復帰を目指すジェームス・パクストンがローテーション入りし、モンゴメリーが5番手に回る見込みだ。パクストンは6月、最速の場合は5月中旬にも復帰できると見られる。その他のローテーション候補にはデイビー・ガルシア、デービッド・ヘイル、クラーク・シュミットらの名前が挙がる。

ドジャース

もしシーズンが予定通りに開幕していたら、新人王有力候補のギャビン・ラックスは開幕ロースター入りを果たしていただろうか。ラックスはスプリング・トレーニングのほとんどをスイング軌道の再調整に費やしており、オープン戦17試合のうち4試合しかセカンドでスタメン出場した試合がなかった。ドジャースはベテラン選手の選択肢を複数持っており、マックス・マンシーをセカンドで起用して外野を守るコディ・ベリンジャーをファーストで起用する形や、キケ・ヘルナンデス、クリス・テイラーをセカンドで起用する形などが考えられる。(タ)