中国地方で“春一番” 昨年より2日早い

19日午後2時の風向・風速(気象庁アメダス)

 広島地方気象台は19日、中国地方で「春一番」が吹いたと発表した。昨年(2019年)より2日早い観測となった。

19日(木)正午の実況天気図

 19日午後、日本海北部付近に前線を伴った低気圧があり、東に進んでいる。このため、中国地方は山陰を中心に南寄りの強風となり、気温も平年を大幅に上回った。最高気温は米子(鳥取)24.4℃、松江23.7℃、鳥取22.1℃など、山陰を中心に平年を4~8℃上回った。また、浜田(島根)では、午後1時半前に、南西19.3メートルの突風を観測している。

20日(金・春分の日)の全国の天気と予想最高気温

 なお、あす20日(金・春分の日)の中国地方は、晴れても気温の下がる地域が多い。松江の予想最高気温は14℃で、平年並みとなりそうだ。急激な気温の変化により、体調を崩しやすいので注意が必要となる。

春一番を発表する目安(中国地方)

・期間は立春から春分の間。
・日本海で低気圧が発達する。
・南よりの風が強く吹いて気温が高くなる(なお、山陽で強い風が吹かないときでも、中国地方の春一番とすることがある)。
・なお、春一番は、立春から春分までの期間としているため、発生しない年もある。

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