スプリング・トレーニングで印象を残したプロスペクト ア・リーグ編

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スプリング・トレーニングは、メジャーリーガーのためのレギュラーシーズンに向けての準備期間というだけでなく、若手たちの重要なアピールの場でもある。毎年、多くのプロスペクトたちに自身の力を証明するための出場機会が与えられ、彼らは開幕ロースター入りや、関係者に良い印象を残すことを目指して懸命にプレーする。

それは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、短縮されることになった今年のスプリング・トレーニングも例外ではない。メジャーリーグ公式サイトでは、素晴らしい印象を残したプロスペクトを各球団から1人ずつ紹介している。

東部地区

ブルージェイズ:サンティアゴ・エスピナル内野手(球団別プロスペクト・ランキング22位)
2018年6月にスティーブ・ピアースをレッドソックスへ放出した際の見返りとしてブルージェイズに加入。オープン戦では打率.417、3本塁打を含む長打7本を記録するなど、昨年12月に40人枠入りを決めたチームの期待に応える活躍を見せた。

オリオールズ:ディーン・クレーマー投手(同8位)
2018年7月にスター選手のマニー・マチャドをドジャースへ放出した際の見返りの5人のうちの1人。オープン戦は3試合に登板して無失点に抑えるなど、昨年のアリゾナ秋季リーグからの好調を維持した。今季中にもメジャーデビューを果たしそうだ。

レイズ:ランディ・アロザレーナ外野手(同17位)
今年1月のトレードでホゼ・マルティネスとともにカージナルスから加入。選手層の非常に厚いレイズにおいて、どれほどの出場機会を得ることができるのかは定かではないが、オープン戦では打率.400を記録してアピールに成功している。

レッドソックス:コナー・ウォン捕手(同16位)
スター選手ムーキー・ベッツの見返りとしてドジャースから移籍してきたばかりだが、オープン戦では打率.300、2本塁打を記録して早くも実力を見せつけた。捕手としては優れた身体能力の高さを評価されている。

ヤンキース:クラーク・シュミット投手(同2位・全体88位)
オープン戦では4試合に登板して防御率2.57を記録し、メジャーの先発ローテーションの一角を担う未来がそう遠くはないことを示した。ドラフト1ヶ月前にトミー・ジョン手術を受けたにもかかわらず、2017年のドラフトで1巡目指名してくれたヤンキースの期待に応え続けている。

中部地区

インディアンス:ボビー・ブラッドリー一塁手(同12位)
マイナーでリーグ本塁打王に4度輝いている長距離砲であり、オープン戦でも3本塁打を記録した。一塁以外を守ることはできないが、昨季AAA級の107試合で33本塁打をマークしたパワフルな打撃が魅力だ。

ロイヤルズ:カイル・イズベル外野手(同7位)
2018年のドラフト3巡目指名で入団。オープン戦では打率.241にとどまったが、長打率.586のパワフルな打撃内容と好守でアピールした。走攻守三拍子揃った選手への成長が期待されている。

タイガース:ライリー・グリーン外野手(同3位・全体31位)
昨年のドラフトで全体5位指名を受けて入団。オープン戦では打率.417、2本塁打と高いレベルの投手を相手に素晴らしい成績を残した。19歳と若く、メジャーデビューにはまだ時間が掛かるものの、打線の中軸を任せられる打者への成長を期待されている。

ツインズ:アレックス・キリロフ外野手(同2位・全体32位)
昨季は手首の怪我に苦しみ評価を少し落としたが、オープン戦では打率.429、2本塁打の好成績を残して復調を感じさせた。巧打力とパワーへの評価は高く、今季中にもメジャーデビューを果たしそうだ。

ホワイトソックス:イェルミン・メルセデス捕手(同25位)
マイナーで8年プレーして昨年ようやく40人枠入り。オープン戦では打率.381、4本塁打と自慢の打撃力を遺憾なく発揮した。

西部地区

アストロズ:ブライアン・アブレイユ投手(同5位)
昨季メジャーデビューを果たしたアブレイユは、オープン戦で8回無失点、13奪三振と支配的な投球を見せ、開幕ロースター入りへアピールした。決め球のカーブは一級品で、メジャーリーガー相手にも通用する。

エンゼルス:マイケル・ハーモシーヨ外野手(同ランク外)
2018年にメジャーデビューを果たすも、打撃で壁にぶつかってメジャーに定着できずにいる。オープン戦では打率.450、2本塁打と開幕ロースター入りへ向けて猛アピール。2013年ドラフト28巡目(全体847位)でプロ入りしており、すでに当初の期待以上の成果を残している。

アスレチックス:ヘスス・ルザード投手(同1位・全体12位)
今季の新人王筆頭候補と目されており、オープン戦では8回1/3を投げて1失点、13奪三振とその潜在能力の高さをまざまざと見せつけた。開幕ローテーション入りも確実で、怖いのは昨季も苦しめられた怪我だけだ。

マリナーズ:ジャスタス・シェフィールド投手(同13位)
2018年オフにジェームス・パクストンをヤンキースへ放出した際の見返りの目玉として加入。オープン戦では8回無失点、12奪三振と好成績をマークした。与四球ゼロと課題の制球面でも進歩を見せている。

レンジャーズ:アンダーソン・テヘーダ内野手(同8位)
左肩の脱臼の影響で昨季の大部分の離脱を余儀なくされたが、オープン戦では打率.500、1本塁打の好成績を残して復調をアピール。遊撃手としてはパワフルな打撃と強肩が売り。(モ)