アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ、黄金期のブルーノート公式スタジオ録音が奇跡の発掘

2019年10月に生誕100周年を迎えた、モダン・ジャズ・ドラムの王様アート・ブレイキー。彼が率いた名門バンド、ジャズ・メッセンジャーズ黄金期の完全未発表スタジオ・セッションが、4月24日にアルバム『ジャスト・クーリン』として世界同時リリースすることが発表された。

『ジャスト・クーリン』は、1959年3月8日にニュージャージーのヴァン・ゲルダー・スタジオにて、ブルーノート・レコード創設者のアルフレッド・ライオンのプロデュースのもと正式録音されたもの。ディスコグラフィー上にセッションの記載はあったものの、60年以上も一度も世に出ていなかった幻の音源である。

アート・ブレイキー生涯の代表作であり、ハード・バップ屈指の名盤である『モーニン』(1958年10月30日)からわずか4か月後の録音で、花形トランペッターのリー・モーガンに加え、テナー・サックスにはバンドの初代メンバーのハンク・モブレーが一時的に復帰。この布陣では本作が唯一の公式スタジオ録音となる。相性抜群のモーガンとモブレーをフロントラインに据えバンドが一丸となって盛り上がる、モダン・ジャズ黄金期の熱気をダイレクトに伝える全ジャズ・ファン注目の作品である。

本作の録音から5週間後のニューヨークのジャズ・クラブ「バードランド」でのライヴ盤『アット・ザ・ジャズ・コーナー・オブ・ザ・ワールド Vol. 1 & 2』(1959年4月15日)に収録された、ハンク・モブレーのオリジナルを中心とする4曲に加えて、完全未発表曲2曲(「ジメリック」、「クイック・トリック」)を収録。ピアニスト、ボビー・ティモンズ作曲の「クイック・トリック」は、アルバム発売に先がけ、本日3月20日より先行デジタル配信がスタート。iTunes Storeではアルバムの予約も受付開始している。

(c)Katsunari Kawai

■リリース情報

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

『ジャスト・クーリン』

2020年4月24日(金) 世界同時発売

【SHM-CD】 UCCQ-1123 2,400 (+tax)

Blue Note /ユニバーサルミュージック

予約・試聴はこちら 

1. ヒップシッピー・ブルース (Hank Mobley)

2. クローズ・ユア・アイズ (Bernice Petkere)

3. ジメリック (unknown)

4. クイック・トリック (Bobby Timmons)

5. M&M (Hank Mobley)

6. ジャスト・クーリン (Hank Mobley)

アート・ブレイキー(ds)

リー・モーガン(tp)

ハンク・モブレー(ts)

ボビー・ティモンズ(p)

ジミー・メリット(b)

★1959年3月8日、ニュージャージー、ヴァン・ゲルダー・スタジオにて録音

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