チェルシーの「近年最も混乱した補強」6選手

今季は補強禁止処分を課せられたことから静かなマーケットになったチェルシー。

しかし本来はロマン・アブラモヴィッチ氏の豊かな資金力を生かして補強をすることで強化されてきたクラブ。「お金持ち」だけにこれまでいろいろな失敗もあった。

今回は『Planet Football』から「チェルシーが行ってきたパニック・バイ6名」を紹介する。

パピ・ジロボジ

特に書くこともないのだが、誰もがここに出てくると分かっているジロボジ。そして誰もが失敗した補強であると理解している。

セネガル代表の彼はナントから2015年の夏に獲得された。特に締切日ではなかったのだが、ジョゼ・モウリーニョ監督は「私は見たことがない選手で、信頼している誰かの選択である」と明かしている。

結局ジロボジは1月にローンで放出されるまで1分しか起用されることはなく、チームもこの年は大混乱に陥った。

ロイク・レミ

2014年の夏、チェルシーは多くの攻撃的な選手と噂になっていた。しかしエディンソン・カバーニはPSGに残ることを決め、ラダメル・ファルカオはマンチェスター・ユナイテッドに行った。

ジエゴ・コスタの加入とディディエ・ドログバの復帰は、ロメル・ルカクやデンバ・バ、サミュエル・エトーの穴埋めでしかなく、もうひとり必要…という状況でやってきたのがロイク・レミだった。

QPRからかなり安い価格でやってきたレミは、前年度のニューカッスルで見せたほどのプレーはしてくれなかったが、初年度で7得点とそこそこの結果は残している。

アレシャンドレ・パト

2016年1月、ファルカオをローンで獲得していたチェルシーはすでに後悔していたはずだ。彼がほとんど活躍する気配がなかったため、新しいアタッカーを必要としていた。

その時にはジェイミー・ヴァーディの獲得に乗り出しており、成功していればプレミアの歴史は変わっていたかもしれないが…誰もが知っているようにそうはならなかった。

ヴァーディはレスターに残り、チェルシーはパトと契約した。その結果は131分のみの出場で1ゴールという数字であった。

ダニー・ドリンクウォーター

パニック・バイ以外の何かであるとは考えられないような補強だった。2017年の夏、チェルシーは2連覇を目指して新しい選手とリンクしていた。ハメス・ロドリゲスやマルコ・ヴェッラッティのようなスターだ。

しかし彼らとは合意に至らず、レスターからドリンクウォーターを獲得した。まるでエンゴロ・カンテの再来を期待するようにだ。

ところがカンテとは全く逆に、チェルシーへ移ってきた彼はまるでレスター時代の輝きとはかけ離れたものだった。3年間プレーしたが、結局1000分も出場していない。

ババ・ラーマン

ディフェンディングチャンピオンだったチェルシーであるが、ジョゼ・モウリーニョ監督と周囲の間にはすでに亀裂が現れていた。医師のエヴァ・カルネイロとの確執は深まり、クラブが守備を補強しなかったことに不満を見せていた。

ジョン・ストーンズ、ラファエル・ヴァランを取り逃し、フィリペ・ルイスを放出したことで、左サイドバックの補強は必要だった。1400万ポンド(およそ18.3億円)でババ・ラーマンを引き入れた時、「チェルシーはモウリーニョの不満を宥めようとしている」とメディアに書かれた。

ババ・ラーマンはモウリーニョより長続きしたが、4シーズンもの間ローン生活を送り、チェルシーでは役に立たなかった。

オリヴィエ・ジルー

ジルーがパニック・バイの獲得だったというよりも、2018年1月の補強全体がかなりパニックだったといえる。

このマーケットではアシュリー・バーンズ、アンディ・キャロル、そしてピーター・クラウチの獲得が噂されていた。彼らを引き入れるよりは賢明だったはずだ。

しかしストライカーとしてジルーはゴールを量産するタイプではない。そもそもこの冬の動き自体に無理があった。

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