品格漂う美人画 長崎・きょうから鶴田一郎さん個展

長崎を題材にした美人画「晴天の大浦天主堂」(手前)などが並ぶ鶴田さんの個展会場=長崎市、KTNギャラリー

 色彩のコントラストがはっきりとした美人画で知られる画家、鶴田一郎さんの個展「鶴田一郎・美人画展」が、長崎市五島町のKTNギャラリーで20日から始まる。品格が漂う美人画の原画15点、版画29点が並ぶ。22日まで。
 鶴田さんは1954年、熊本県天草市生まれ。76年からフリーのイラストレーターとして活動を始め、87年に美人画が化粧品のCMに採用されて一世を風靡(ふうび)した。30年以上にわたり、柔らかで華やかな作品を描き続けている。
 19日、会場では作品の搬入、展示作業が進められた。シンプルな線描で妖艶さを醸し出す美人画、近年手掛けているドローイング作品や柔和な仏画、長崎を題材にした美人画「晴天の大浦天主堂」もある。21、22日は鶴田さんが在廊予定。

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