護衛艦「まや」就役 海自、イージス7隻目

横須賀に入港する護衛艦「まや」=海上自衛隊横須賀基地

 海上自衛隊の新造されたイージス艦「まや」が19日、就役した。同日にジャパンマリンユナイテッド横浜事業所磯子工場(横浜市磯子区)で引き渡し式・自衛艦旗授与式を終えたまやは同日午後、横須賀基地に配備された。

 海自のイージス艦は、まやで7隻となり、横須賀に配備されるのは2隻目。まやは海自艦として初めて、日米共同開発の改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を撃つことができ、弾道ミサイル対処能力が向上する。海自によると、従来のイージス艦搭載のミサイルよりも性能が上がり、防護範囲も広がるという。高精度で対空目標の情報を米軍などと共有できる「共同交戦能力(CEC)システム」を初搭載し、米軍との情報共有も検討する。

 新型コロナ対策で規模を縮小し、約100人が参加して開催された自衛艦旗授与式で、河野太郎防衛相は「一日も早く任務に即応し得るよう日々の訓練に精励してください」と訓示。その後、乗組員約300人を乗せて横須賀へ向かった。

 横須賀基地では、横須賀地方総監部の杉本孝幸総監ら関係者約30人が出席し、歓迎行事が行われた。

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