大分三好ヴァイセアドラー 強気の生え抜きセッター藤岡諒馬がワンランク上のチームへ導く

©オー!エス! OITA SPORTS

 関西学院大学卒業後に大分三好ヴァイセアドラーに加入した4年目の藤岡諒馬。トップリーグ2年目となる今季は先発に定着し、シーズンを通して崩れることはなかった。生え抜きのセッターは、強気のトスワークでVリーグ男子1部残留の立役者となる。藤岡は「(トップリーグ)1年目はバレーの違いを感じたが、今季は相手と力の差を感じることはなかった。ただ、最後の点を取り切る力は足りない」と振り返る。

 今季も勝てない時期が続いた。リーグ戦27試合で勝ったのは3試合。「これまでのバレー人生で、こんなに勝てなかったことはない。2部のときは勝って当たり前。負けることが許されなかった状況から全く反対になった」と話すが声に暗さはない。「一つのミスで雰囲気が変わり、試合の流れが変わる。あの緊張感はトップリーグでしか味わえない」。下のカテゴリーで力量差のある相手に何も考えずに勝つことより、トップリーグで試行錯誤を繰り返し、負けて得ることの方が意味はあるらしい。勝ち負けでなく、それより最善を尽くし、悔いを残さぬプレーを。自身の道をそう定めているようだ。

チームの主力として活躍した藤岡諒馬

 対戦相手には日本代表級の選手がそろい、得点王争いに名を連ねる外国人選手がいる。チームとしても戦力に大きな差はあるが、「ウチのサイド攻撃は他チームに比べても差はない」と対等に戦える場所を見つけ、トスを散らし突破口を見出す。勝負どころで精度が上がる強豪に対し、サーブやレシーブなど個人の技術不足があらわになっても、「体力、メンタルを含めた強さを磨けばいい。追いつけない差ではない」と強気だ。

 今季は勝てない試合は多かったが、フルセットまで持つこむ試合は昨季以上に増えた。リーグ終盤戦にはサーブで崩し、粘りの守備から切り返すなど、遅まきながら目指すスタイルの一端を出せたことは光明だろう。藤岡が「課題はクイックなどセンターの組み立て」と話すように、ここが強化できればチームの持ち味であるサイド攻撃が活性化し、多彩な攻撃ができる。「連勝できるようなチームになれば勢いが増す。みんなの力を引き出すのが自分の役割だと思っている」と藤岡は力を込めた。

「トップリーグでも十分戦える」と手応えを語った

(柚野真也)