子どもへの体罰を禁止に 沖縄県の虐待防止条例、成立へ 千葉の小4女児虐待死が契機に

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沖縄県庁(資料写真)

 沖縄県議会の文教厚生委員会(狩俣信子委員長)は19日、「県子どもの権利を尊重し虐待から守る社会づくり条例(子どもの権利尊重条例)」案を全会一致で可決した。子どもの権利保障を定めた上で虐待は重大な権利侵害と位置付け、県の虐待防止施策の指針とする。全国で唯一、年度ごとに県施策の進捗(しんちょく)を公表し、県社会福祉審議会に意見を聴き施策の検証や改善を重ねる項目も盛り込んだ。本議会で可決される見通し。

 県内児童相談所が対応する虐待相談は近年、増加傾向にある。2019年1月は、17年8月まで糸満市に住んでいた千葉県の小学4年栗原心愛さん=当時(10)=が死亡し、両親が逮捕される事件が発生。玉城デニー知事が19年2月、虐待防止条例を制定する考えを明らかにしていた。

 条例案は冒頭で、子どもの権利について(1)安心して生きる(2)能力を十分に発揮し育つ(3)自己の意見を表明する-など具体的に規定。保護者の責務に、子どもの権利利益を尊重し健やかな成長を図ることを求め、体罰の禁止も明記した。

 県には、子どもの貧困対策や子育て支援策との整合性を確保しつつ、効果的に虐待防止施策を実施することなどを義務付けた。虐待を受けた子どもが自ら相談しやすい環境整備や、安全確保で行動できる情報提供などの支援も定めた。

県子どもの権利尊重条令(骨子)