ネイチャー掲載はやぶさ2論文 須古さん共著者に

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ネイチャー掲載論文の共著者となった須古さん(右)と、指導した出村教授

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が英科学誌ネイチャー電子版に発表した探査機はやぶさ2観測成果論文で、十九日に会津大大学院博士前期課程を修了した須古健太郎さん(25)=北海道岩見沢市出身=が共著者の一人となった。同大の学生がネイチャーに掲載された論文の共著者に加わるのは初めて。須古さんは「自分の研究でプロジェクトに貢献できた。ネイチャーに名前が掲載されてうれしい」と喜びを語った。

 須古さんは、はやぶさ2搭載の熱カメラTIRが取得したデータの温度変換を補助するソフトウエア「HEAT(ヒート)」を開発した。小惑星りゅうぐうの熱慣性などを調査するための基礎となり、りゅうぐうの構造を明らかにするのに役立てられた。

 ソフトウエアの開発は二〇一五(平成二十七)年に会津大で着手し、須古さんは歴代の先輩から四年前に引き継いで研究を進めてきた。ソフトウエアは今後別プロジェクトでも活用される予定で、後輩へと引き継ぐ。須古さんは「さらに使いやすくなるよう高性能機能を追加し、自分が手掛けたソフトウエアを大事にしてもらいたい」と話した。

 須古さんを指導した宇宙情報科学研究センター長の出村裕英教授は「世界第一級の論文の共著者に会津大の学生が加わったのは感慨深い。歴代学生が開発を継続し、(須古さんは)アンカーとしてよく頑張った」と話した。

 須古さんのほか、会津大から出村教授、小川佳子上級准教授、平田成上級准教授、北里宏平准教授、本田親寿准教授が共著者となった。