開幕スタメンやローテ入りの可能性も?  開幕1軍近づく12球団のルーキーたち

楽天・小深田大翔(左)とロッテ・福田光輝【写真:津高良和、荒川祐史】

楽天の小深田、ロッテの福田光らは開幕スタメンの可能性

 新型コロナウイルスの影響で開幕が延期となったプロ野球。新たな開幕日はまだ決まっておらず、選手たちは練習試合を行いながら、開幕日が決まるまで調整を続けていかねばならなくなった。

 先の見えない状況ではあるものの、選手たちはそれでも開幕に向けて準備を、そして選手同士で競争をしていかなければならない。

 ここではその競争の真っ只中におり、各球団で開幕1軍を狙える位置にいるルーキーをピックアップしていってみたい。まずは昨季ソフトバンクが日本一となったパ・リーグだ。

○西武
2 浜屋将太投手
5 拓殖世那捕手

○ソフトバンク
1 佐藤直樹外野手
3 津森宥紀投手
5 柳町達外野手

○楽天
1 小深田大翔内野手
2 黒川史陽内野手
3 津留崎大成投手

○ロッテ
2 佐藤都志也捕手
5 福田光輝内野手

○日本ハム
1 河野竜生投手
4 鈴木健矢投手
育3 長谷川凌汰投手

○オリックス
3 村西良太投手
5 勝俣翔貴内野手

 リーグ3連覇を狙う西武では左腕の浜屋が開幕1軍に近いところにいる。オープン戦で3試合に登板し、先発と中継ぎ両睨み。双方とも左投手が少ないチーム事情にあり、期待は高い。ソフトバンクでは津森がオープン戦6試合無失点とアピールし、中継ぎ陣に割って入れるか。1位の佐藤も打率.368と好成績を残した。

 楽天の小深田はオープン戦全14試合に出場。打率.227だったものの、1軍入りどころか開幕スタメンの可能性も十分にある。2位の黒川も同じく全試合に出場。高卒ルーキーながら、開幕1軍の座を掴む可能性がある。ロッテは5位の福田光が3本塁打とアピール。こちらも開幕スタメンに近づいている。

 日本ハムは河野の開幕ローテ入りが濃厚か。オープン戦5試合を無失点に抑えた鈴木、育成選手ながら同様に5試合無失点だった長谷川凌も開幕1軍入りを視野に入れている。オリックスの村西もローテ入りに前進している。

セ・リーグではDeNA坂本や広島森下、中日の橋本、岡野、郡司らに注目

 次にセ・リーグを見ていこう。

○巨人
なし

○DeNA
2 坂本裕哉投手
3 伊勢大夢投手

○阪神
6 小川一平投手
育1 小野寺暖投手

○広島
1 森下暢仁投手
2 宇草孔基外野手
5 石原貴規捕手

○中日
2 橋本侑樹投手
3 岡野祐一郎投手
4 郡司裕也捕手

○ヤクルト
2 吉田大喜投手
3 杉山晃基投手
4 大西広樹投手

 セ・リーグ連覇を狙う巨人は残念ながら、現時点で開幕1軍に割って入りそうなルーキーは見当たらない。即戦力候補の2位の太田は出遅れており、17日に対外試合初登板を果たしたばかりだ。DeNAは坂本が開幕ローテ入り、伊勢もリリーフ陣の一角を担う可能性がある。

 高卒選手ばかりを上位で指名し“ロマンドラフト”と称された阪神では、唯一の大卒指名だった6位の小川がオープン戦2試合で無失点と開幕1軍入りをアピール。育成の小野寺の評価も高まっている。広島は森下の開幕ローテ入りは当確。宇草、石原もオープン戦に出場したが、やや厳しいか。

 中日は新人3人が開幕1軍入りする可能性が高まっている。橋本はリリーフ、岡野は先発候補としてアピールしており、郡司は守備だけでなく打撃面でも結果を残した。1軍入りどころか、開幕スタメンを奪う可能性もありそう。ヤクルトは吉田大喜、杉山、大西の3投手が開幕1軍の当落線上で競争している。(Full-Count編集部)

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