グループデビューできずも演技派俳優に成長した生田斗真

俳優の生田斗真主演する「劇団☆新感線」の舞台「偽義経冥界歌」が19日、東京・赤坂ACTシアターで20日ぶりに公演を再開した。

同舞台は先月15日に開幕した後、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、同28日から今月17日まで休演していた。

各スポーツ紙によると、再開に際しては、劇場入口に消毒用アルコールや赤外線サーモグラフィーカメラが設置され、スタッフとの接触を避けるため、チケットのもぎりは来場者自身が行って回収箱に半券を入れた。さらに、チラシなどの手配りも休止し、公演中には看護師が常駐するなどの措置が取られたという。

公演再開は前日の発表。にもかかわらず、最大収容1324席の会場には目立つほどの空席はなく、マスク姿の観客らが多数来場。生田らキャストはカーテンコールで「一緒に乗り切りましょう」などと呼びかけたというのだ。

「もともとチケットの入手が困難な『新感線』の公演だけに、観客たちも見逃したくはなかったのだろう。主演をつとめる生田は、ついに大看板の舞台に立てるほど俳優として成長を遂げた」(演劇担当記者)

生田は母親が履歴書を送り、オーディションに参加して合格し、11歳でジャニーズ事務所に入所し、ジャニーズJr.として活動をスタートさせた。

97年放送のNHK連続テレビ小説「あぐり」で子役としてデビュー。同年に松本潤、相葉雅紀、二宮和也とジャニーズJr.内ユニット・MAINを結成。「第2のキムタク」と評されるなどエリート街道を歩み始めたが、嵐のメンバーには選ばれず、グループとしてのデビューはかなわなかった。

「もともと、亡くなったジャニー喜多川氏は生田がグループよりも俳優志望なのを見抜いていたのでは。結果、ジャニーズ事務所の“看板俳優”と言ってもいい座に登り詰めることができた」(芸能記者)

天国のジャニーさんも、生田の主演舞台を見守っているはずだ。

*写真は赤坂BLITZと赤坂ACTシアター

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