ロッテ福田秀、先頭打者弾はや3発目 量産の秘訣は鷹時代の代打経験にあり

初回先頭打者本塁打を放ったロッテ・福田秀平【写真:藤浦一都】

昨季は代打打率.375「1打席1打席というのは意識してやっています」

 ロッテの福田秀平外野手が古巣に強烈な一発を喰らわせた。21日、敵地PayPayドームでのソフトバンクとの練習試合。「1番・中堅」でスタメン出場すると、いきなり右翼ホームランテラス席への先頭打者本塁打を放った。

 初球を見逃し、2球目を空振りして2球で追い込まれた福田秀。だが、3球目、2球目と同じチェンジアップを上手く捉えた。「簡単に追い込まれてしまったけど、そのあといい打撃ができました。真っ直ぐに合わせていたんですけど、頭にはありつつも粘れたら、と思っていた」。快音を残した打球は、昨季まで本拠地としてプレーした敵地のホームランテラス席へ飛び込んだ。

 これでオープン戦から通じて3本目の先頭打者本塁打。驚異的な量産の仕方に「自分でもビックリしています」という。1打席目の強さは、それこそ、これまでの経験がモノを言っている。ソフトバンクでは代打での起用も多かった福田秀。特に昨季は80試合の出場のうち、代打起用が18試合あり、代打成績は16打数6安打2本塁打7打点、打率.375、出塁率.444を記録した。目の前の打席への入り方、集中力が磨かれ、今でもそれが生きる。「(代打の時のように)1打席1打席というのは意識してやっています」と語っていた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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