悲願優勝へ、BC埼玉武蔵は粒揃い 兄は燕所属の吉田は「光るものある」指揮官称賛

BC埼玉武蔵・角晃多監督【写真:細野能功】

チームスローガン「FIGHTON! 戦い続ける!!」を掲げ新シーズンへ挑むBC埼玉武蔵

 ルートインBCリーグの埼玉武蔵が21日、茨城県結城市の鹿窪球場でオープン戦を開始した。昨季のリーグ覇者、栃木に6回まで0-9と大きくリードを許すも8回に7安打を集中。4四球もからみ一挙8得点。13-14と1点差で敗戦するも粘りを見せた。

 新型コロナウイルスで4月11日に予定されている開幕は不透明だが、監督就任3年目を迎える角晃多監督は「年齢層は高くなったが、若い子には目いっぱい量だけはしっかり(練習を)やらせる」と意気軒昂に語った。

 19年のドラフトでは松岡洸希投手が西武から支配下3位、外野手の加藤壮太が巨人の育成2位で指名された。今季成長を期待するのは、愛媛マンダリンパイレーツから移籍した23歳の梶栄斗外野手、ヤクルト吉田大成内野手の弟吉田大就内野手。高卒では屋久島あおぞら高校の左腕・川合翼投手、宮崎日大高の日高太勢投手で、吉田に関しては「光るものをもっている」と高く評価している。

 梶は8回に大量8得点に絡む左越えの適時二塁打を放ち、吉田も9回中越え二塁打で1点差に追いすがる足がかりを築いた。昨季は前後期4位と15年のリーグ参加以来、優勝はない。今季はチームスローガンの「FIGHTON! 戦い続ける!!」を掲げ、優勝を目指し戦っていく。(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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