児童に旬の無償弁当 長崎の調理師学校が協力

調理したおかずを盛り付ける九州調理師専門学校のスタッフら=長崎市淵地区ふれあいセンター

 長崎市の城山小学校放課後こども教室城山スクール(山本信幸代表)は21日、同スクールに所属する三つの学童クラブの児童らに旬の素材を使った弁当を無償提供した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、子どもたちを集めて毎月開いている食育教室ができないため、その代わりとした。
 日ごろ食育教室に携わっている九州調理師専門学校(長崎市、川島賢治校長)が発案し、調理も担った。メニューは新タマネギを使った肉じゃが、春キャベツのおひたし、卵焼きなど。
 川島校長は、外出控えで冷凍食品などの消費が増えている現状に触れ、「手作りの料理で旬のものを味わってほしい。子どもたちに気持ちが届けばいいなと思う」と語った。
 この日、城山、若草、城栄の三つの学童クラブで過ごした児童らに計60食を届けた。城山学童クラブでは正午ごろ、グラウンドで遊んだ後、教室に戻ってきた子どもたちが「おいしい」と笑顔でほおばっていた。


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