【横浜DeNA】「蒼い韋駄天」梶谷大暴れ ベイ練習試合

【巨人―横浜DeNA】3打数3安打で開幕スタメン入りをアピールした梶谷=東京ドーム

 横浜DeNAは21日、東京ドームで巨人と練習試合を行い、0─8で敗れた。先発の新人坂本は3回1安打無失点。今永も2回を零封し順調な仕上がりを見せた。ただ武藤、砂田、進藤ら救援陣が崩れ、開幕へ不安を残した。

 打線は巨人の3投手に完封リレーを喫したが、1番梶谷が3安打1盗塁と気を吐いた。

◆開幕中堅筆頭に

 足で魅了した梶谷が中堅手の開幕スタメン候補筆頭に躍り出た。

 初回は三塁前に詰まりながら4試合ぶりの安打をマーク。続く乙坂への2球目に「キャンプから走る機会が少なかったから」と盗塁を試みた。大城の好送球で阻止されたが、これで終わらない。

 三回にも三遊間への内野安打で出塁すると、果敢に走って二盗に成功。「中間走、スライディングとまだ感覚にずれがある。実戦でどんどん試さないといけない」と満足しないが、猛打賞の打撃内容には「毎日アピールしていかないといけない立場なのでうれしい」と少しだけ表情を緩めた。

 ラミレス監督は「何かをやってくれる雰囲気を持っている。このままなら中堅は彼を考えないといけない」とベテランの先発起用をにおわせた。

 ライバル神里はオープン戦から不振を極めて盗塁もゼロ。少ないチャンスで首脳陣をうならせた背番号3は「いつ開幕してもいいように、試合に出たときに結果を出すだけ」。31歳の「蒼い韋駄天」はまだまだ健在だ。

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