群馬交響楽団が初の無観客定演 新型コロナ影響

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、群馬交響楽団は21日、高崎芸術劇場で第556回定期演奏会を初めて無観客で実施した=写真。代わりにエフエム群馬の生放送とCD製作のための収録が行われ、楽団員約90人が電波の向こうのファンに演奏を届けた。

 若手バイオリニストの荒井里桜さんがソリストを務め、シベリウスの「バイオリン協奏曲」、エルガーの「交響曲第2番」の2曲を披露。衣装姿の楽団員が、マイクが十数本設置されたステージで演奏に臨んだ。

 昨年度まで6年間にわたって音楽監督を務めた大友直人さんが指揮を執り「通常通りの活動ができない大変さはある」としつつ、「生放送は不特定多数の人に聴いてもらうチャンス。CDとして残ることも楽団員にとって良い刺激になる」と前向きに捉えた。

 感染予防のため2月の定演を中止したところ、残念がる声が寄せられたことからラジオ生放送が企画された。インターネットで聴取できる「radiko(ラジコ)」でも配信され、音楽評論家の渡辺和彦さんらによる解説やインタビューを交えて放送された。

 群響事務局によると、製作したCDは、今回と2月定演のチケット代返金を求めず群響に寄付した人に贈る予定。4月の定演は状況をみて判断するという。