新小浜体育館 今春着工 バスケ、バレー公式規格に準拠

新しい小浜体育館のイメージ図(雲仙市提供)

 雲仙市小浜体育館の移転新築工事が今春、小浜町で始まる。バスケットボールやバレーボールの公式規格に準じた施設として生まれ変わり、2021年度の完成を目指す。
 現在の体育館は築50年以上が経過。災害避難場所にもなっていたが、国の新耐震基準を満たしておらず、老朽化が進んでいた。市は18年度から建て替えに向けた整備計画に着手し、住民説明会などを重ねてきた。
 新しい体育館は、現在地から約250メートル離れた埋め立て地に建設。移転工事を終えて1日に開院した公立新小浜病院と隣接する。鉄筋コンクリート2階建て延べ約5300平方メートル。総事業費は約33億円を見込む。
 1階にはメインアリーナ約1600平方メートル、多目的ホールとしても使えるサブアリーナ約620平方メートルを整備する。日本バスケットボール協会などの公式規格に準じており、国体などの試合会場として使用可能。2階は観客席474席、車いす用の6席。講演会などイベントで使用する場合は、1階に可動式の320席を増設できる。
 市は「さまざまなスポーツやレクリエーションの拠点施設として、市民交流の場となるような体育館にしたい」としている。

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