被災した歴史的建造物5軒の復旧経緯など NPO法人が報告会

©株式会社熊本日日新聞社

 熊本地震で被災した熊本市中央区新町・古町地区の歴史的建造物のうち5軒の復旧工事が今月にも完了するのに伴い、NPO法人熊本まちなみトラストが21日、復旧の経緯について報告会を開いた。

 5軒は国登録有形文化財のPSオランジュリ(旧第一銀行熊本支店)、近く同文化財になる見通しの「西村家住宅」のほか、「清永本店」「ピュアリィ」「塩胡椒」。いずれも明治・大正期に建てられ、現在も店舗や住宅として使われている。

 5軒の復旧には、文化遺産保護に取り組むワールド・モニュメント財団(本部・米ニューヨーク)が同法人と連携して費用の一部を助成した。

 PSオランジュリであった報告会には地域住民や関係者ら約40人が参加。それぞれの復旧工事の設計者や施工者が熊本地震による被災状況や、具体的な復旧の方法などについて説明した。

 塩胡椒より隣接するピュアリィの方が損傷が大きかった理由について、設計者は「ピュアリィは2階が商品倉庫などになっており、重量物があったからではないか」と分析した。

 同財団の稲垣光彦・日本代表は「今回のプロジェクトの成果を踏まえ、これからも皆さんと力を合わせていきたい」と話した。(園田琢磨)