引退から1年 MLB公式サイトがイチローの名場面を特集

日本時間3月22日、昨年3月に現役を引退したイチロー(元マリナーズなど)の最終出場試合から1年が経過したことを受け、メジャーリーグ公式サイトでマリナーズの番記者を務めるグレッグ・ジョンズはイチローの「名場面トップ10」を振り返る特集記事を公開した。1年前の現役ラストゲームでイチローは多くのファンやチームメイト、憧れのケン・グリフィーJr.(元マリナーズなど)らが見守るなか4打数ノーヒットに終わり、8回裏開始時にライトの守備位置に就いたあと、大歓声に包まれながらベンチへ退いた。

ジョンズがイチローの名場面として真っ先に挙げたのは、マーリンズ時代の2016年8月7日(現地時間)に達成したメジャー通算3000安打だ。クリス・ラシン(ロッキーズ)からフェンス直撃の三塁打を放ち、メジャー史上30人目となる通算3000安打を達成。球場に詰めかけた多くのファンやチームメイトから温かい祝福を受けた。

2番目は2004年にジョージ・シスラー(1920年ブラウンズ時代に257安打)の記録を更新するシーズン258本目の安打を放ったシーン(最終的に262安打まで記録を伸ばした)、3番目はメジャー1年目の2001年にライトから三塁への「レーザービーム」で走者をアウトにしたシーン、4番目は2007年のオールスター・ゲームでランニング本塁打を放ったシーンが登場。5番目には「イチローが放ったベストの本塁打」として2009年9月18日(現地時間)にヤンキースの絶対的クローザー、マリアーノ・リベラからサヨナラ本塁打を放ったシーンが挙げられている。

6番目は2012年の東京ドームでの開幕シリーズでの大活躍、7番目はメジャー史上初となる10年連続200安打(2010年)、8番目はマリナーズ相手に放ったヤンキース移籍後初安打(2012年)、9番目は2005年5月2日(現地時間)の試合でギャレット・アンダーソン(エンゼルス)の本塁打をもぎ取ったスーパーキャッチ、10番目はマリナーズに復帰した2018年の開幕2戦目でホゼ・ラミレス(インディアンス)の打球を好捕した本塁打キャッチが登場。これらの輝かしいキャリアは、5年後の「一発合格」が確実視されるアメリカ野球殿堂入りの際に、改めてスポットライトを浴びることになるだろう。

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