休校の子どもへサーモン丼100食 「地域への恩返し」

サーモン丼を手にして笑顔の子どもたち=時津町

 新型コロナウイルスの感染拡大で休校中の児童生徒を元気づけようと、西彼時津町西時津郷のすし店「鮨(すし)つかさ」は22日、中学生以下の子どもたちにサーモン丼を無料で提供した。
 すし飯の上に、子どもたちに人気のあるサーモンの刺し身や錦糸卵などをのせた丼。店主の米山真司さん(42)が手渡すと、子どもたちは「ありがとうございます」と笑顔で受け取った。
 米山さんは、妻の奈津来さん(37)と時津で店を始めて1年。「地域への恩返しに、少しでも笑顔になってもらえることを」と企画した。飲食業を営む友人らも協力。数日前、店の前に提供の案内を出したところ口コミなどで広がり、用意した100食分は約10分でなくなった。
 中学1年と小学1年の娘がいる近くのパート女性(44)は「昼ご飯の献立の種類も尽きかけていたのでありがたい。子どもが外出するきっかけにもなった」と話した。

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