長崎市 高島水産センター廃止へ 2021年度以降 牧島に機能集約

 長崎市は2020年度、老朽化などを理由に市水産センター高島事業所(高島町)を廃止する。施設の老朽化に加え、種苗の需要が減ったため。市水産センター(牧島町)に21年度以降、機能を集約する方針。
 01年開設の高島事業所は敷地面積約1万5千平方メートル。ヒラメとカサゴの種苗や成魚を生産し海に放流したり、養殖業者に供給したりしている。18年は約7万5千匹を生産した。
 市水産センターでは23年度以降、多魚種を生産する多目的生産棟のほか、ろ過施設や試験研究棟などを整備する。21年度に基本設計を策定し、現在使われていない屋外大型水槽などを解体する予定。
 市によると、機能集約や新設備の導入によって、作業効率の向上やコスト削減などが期待できるという。市は新年度一般会計当初予算案に、整備の基本計画策定費610万円を計上している。

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