青山新 独占インタビュー「幅広い年齢層の方に聴いていただける歌手になりたい」

“歌にまっすぐな19歳”のキャッチフレーズで、2月5日、『仕方ないのさ』でデビューした青山新。中学2年生の時に出場したカラオケ大会をきっかけに、作曲家・水森英夫氏のもとで5年間修業を積み、満を持して今年、所属レコード会社のテイチクエンタテインメント創立85周年記念アーティストとして、さらに所属事務所の芸映創立60周年記念アーティストとして、華々しいスタートを切った。
デビューが決まった時は、素直に嬉しかったです。でも、嬉しいって思ったのは一瞬のことで、すぐに、記念アーティストという大役が僕に務まるのかなという不安が押し寄せてきました。ですが、それまで水森先生に厳しい指導を受けてきましたから、いよいよ本番だって、デビューに向けて気合を入れました!

青山が歌を好きになったのは、美容院を経営する祖母の影響だった。小さい頃から、美容院に流れる有線で演歌・歌謡曲に親しみ、さらには、カラオケ教室に通う祖母が練習のためにと出かけるカラオケボックスに同行し、自身も歌っていたと言う。
初めて歌ったのは、門倉有希さんの『ノラ』。5歳の時、祖母が練習しているのを聴きながら覚えた歌でした。その後、テレビのものまね番組で、コロッケさんが歌う八代亜紀さんの『雨の慕情』を聴いて、♪雨々ふれふれ~って真似するようになったんです。そこから八代亜紀さんが好きになって、演歌に興味を持つようになりました

カラオケ大会に出場したのも祖母がきっかけだった。最初は、小学4年生の時。青山に内緒で祖母が応募したのだ。
それまで人前で歌ったことがなかったので、最初は嫌々でした。でも、それから年に2~3回、カラオケ大会に出るようになって、だんだん人前で歌うことが楽しくなってきて。それまではサッカーに夢中でサッカー選手になるのが夢だったんですが、小学6年か中学1年の時、歌手になるのもいいなって憧れ始めました

最初のカラオケ大会では、坂本冬美の『また君に恋してる』を、水森氏に弟子入りするきっかけとなったカラオケ大会では、北山たかしの『流星カシオペア』を歌唱。
雰囲気がある歌が好きですね。水森先生も、僕の声は若いのに味がある、哀愁があると言ってくださいました

とはいえ、修行時代は決して甘いものではなかった。
先生には、初めてのレッスンで、『今の5倍は声を出さないとダメだよ』って言われました。特に、僕の声の特徴をちゃんと表現するためには、声がまっすぐ前に出せること、ロングトーンがしっかり出せることが大事なので、発声練習をしっかりやらなければいけないと。でも、全然声が出せなくて。しかも、変声期の終わりくらいだったので、声がひっくり返ったり、枯れたり。発声のコツをつかむまで1~2年かかりました

それでも、「レッスンに行くたびに上達している実感があったので楽しかった」と言う青山。一方で、「レッスンを積めば積むほど、自分の認識の甘さを思い知らされた」とも真摯な目で語る。
正直、水森先生のところにいれば、いつかデビューできるって甘く考えていました。でも、先生に『デビューするのが大事なんじゃなくて、まず歌を、芸を磨くことが大事なんだ』って言われて。それは今でも僕の指針になっています

デビュー曲の『仕方ないのさ』は、青山の声の魅力が活かされた哀愁歌謡。
僕のために作ってくれたんだなというのが曲調からも伝わってきたので、自分の歌なんだなって、歌手じゃなければ味わえない喜びを感じました。例えば、最初の♪仕方ないんだよ~~っていう部分など、すごくロングトーンが出てきて、僕の味を出せているんじゃないかと思っています

新曲のキャッチフレーズには、“かつての日活映画を彷彿とさせる”ともある。平成12年生まれの青山は、日活映画隆盛の昭和時代を知らない世代だが、レッスンでその時代の歌を歌い、「日活映画の中で歌われている昭和歌謡には、男性が歌いたくなるような男らしい歌という印象を持った」と言う。さらに、今回の衣装も、昭和の時代に一世を風靡したアイビールック。これまた青山にとっては知らない世界だったが、「気に入って、今では、普段から意識してアイビー風の服装をするようになった」と微笑む。そんな青山に演歌・歌謡曲の魅力を聞いてみると……。
歌詞もそうなんですけど、悲しい歌なのに温か味のある声で歌ったりすることもあって、歌の表情がすごく豊かなところが魅力だと思っています。あと、こぶし!僕にとって、こぶしは、かゆいところに手が届くみたいな心地良さがあって、好きなんです

今後はテレビやラジオ出演、キャンペーンに加え、4月からは東海ラジオでレギュラー番組もスタートする。
僕は、喋りがあまり得意じゃなくて、キャンペーンでも全然喋れなくて、お客様に『大丈夫、大丈夫!』って助けてもらって、今まで乗り切ってきました。だからラジオはすごく不安なんですが、せっかくデビューしてすぐにこんなチャンスをいただけたので、全力で取り組みたいですし、喋りでも成長できたらなって思っています。あと、これまで旅行という旅行をしたことがなくて、いろいろな地方に行けるのも楽しみなので、全国を回れるよう頑張りたいです

最後に将来、どんな歌手に成長したいか、夢を聞いた。
僕の歌を聴いてくれた人が『古く感じない』って言ってくれてすごく嬉しかったんですが、そんなふうに、新鮮な感じで若者にも聴いてもらえるような、幅広い年齢層の方に聴いていただける歌手になりたいですね。あとは、まだデビューしたばっかりで、ホントに生意気なんですけど、いずれは青山新の歌を聴いて歌手を目指したと言ってもらえるようになれたらと。僕も氷川(きよし)さんや先輩方に憧れて、この業界に入ったので。でも、とりあえず、今は目の前にある仕事を一生懸命やって、それが1年間持続していって、結果、濃い一年、成長の一年になったと思えるように頑張りたいと思います!

青山新『仕方ないのさ』

2020年2月5日(水)発売
作詞:麻こよみ 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお
カップリング曲『青春プロローグ』作詞:岸かいせい 作曲:水森英夫 編曲:伊戸のりお

TECA-20001(¥1,227+税)

プロモーションビデオを収録したDVD付きも同時発売

TECA-20002(¥1,409+税)

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