3月13日に、セッション開始まで2時間を切るなかで、突然の中止が発表された2020年のオーストラリアGP。しかし、サーキットは15日の日曜日まで関係者とメディアに開放されていた。
筆者は土曜日と日曜日もサーキットを訪れたが、まだ看板などは外されておらず、両日とも複数のファンがサーキットを訪れ、ゲート入口の係員に押し返される光景を見ている。ゲートの外には本来なら、多くのファンたちで盛り上がっているハイネケンのイベント用テントがあったが、こちらは中の設備はすでに撤去されていた。
レースはグランプリコースを1周だけだが、電動カートということで、なんとゴールするまで15分以上もかかるという濃密なワンラップとなった。
この翌日の16日、オーストラリアは新型コロナウイルスの感染拡大抑制に向け、首都特別地域とメルボルンがあるビクトリア州に非常事態が出された。一日も早い回復を祈るばかりだ。