巨人坂本にかかる6つの大記録 今季達成が期待される12球団打者の節目の記録

巨人・坂本勇人【写真:Getty Images】

坂本は2000安打だけではなく1000得点や350二塁打、250本塁打など数々の記録に近づく

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期となったプロ野球。新たな開幕日がなかなか決まらない2020年のシーズンだが、今季も様々なマイルストーン(記録の節目)を迎える選手がいる。中には多くの連盟表彰記録を控えている選手もいる。

 そこで今季の達成が予想、期待される主な記録を見ていきたい。まず、今回は4つ以上の記録達成が期待される打者を紹介する。

○坂本勇人(巨人)
・2000本安打(過去52人)現1884安打 あと116
・1000得点(過去42人)現983得点 あと17
・350二塁打(過去43人)現348二塁打 あと2
・250本塁打(過去63人)現223本塁打 あと27
・3000塁打(過去59人)現2943塁打 あと57
・200盗塁(過去77人)現152盗塁 あと48

 2000本安打の史上最年少記録への期待がかかる坂本だが、開幕の延期で難しくなりつつある。ただ、それ以外にも過去数十人しか達成していないハイレベルの記録が目白押しだ。順調に試合に出場すれば、盗塁を除く記録はクリアするだろう。

○福留孝介(阪神)
・2000試合出場(過去51人)現1866試合 あと134
・2000本安打(過去52人)現1897安打 あと103
・400二塁打(過去12人)現394二塁打 あと6
・300本塁打(過去42人)現280本塁打 あと20
・1000四球(過去15人)現971四球 あと29

 4月26日に43歳になる現役最年長選手の福留。日米通算では2000本安打をクリアしているが、NPB単独での2000本安打まであと103本としている。さらに過去12人しか記録していない400二塁打、過去15人の1000四球など大記録も控えている。

○中島宏之(巨人)
・350二塁打(過去43人)現320二塁打 あと30
・200本塁打(過去106人)現195本塁打 あと5
・3000塁打(過去59人)現2712塁打 あと288
・1000打点(過去46人)現919打点 あと81
・150死球(過去5人)現134死球 あと16

 オリックスから移籍した昨季は43試合の出場にとどまったが、今季はオープン戦では4本塁打、打率.351と好調。200本塁打以外の記録はほぼフル出場しない限り達成が厳しい記録が多いが、どこまで迫れるか。

○鳥谷敬(ロッテ)
・1000得点(過去42人)現992得点 あと8
・350二塁打(過去43人)現348二塁打 あと2
・150本塁打(過去174人)現138本塁打 あと12
・3000塁打(過去59人)現2945塁打 あと55

 3月に入ってロッテへの入団が決まった鳥谷は、試合、打席、打数、四球数で現役選手のトップに立っている。春季キャンプに参加せず、調整が遅れているが、開幕延期は鳥谷にはプラスに作用しそうだ。今季は初めてパ・リーグでプレーすることになるが、どこまで数字を伸ばせるか。

○山田哲人(ヤクルト)
・250本塁打(過去63人)現202本塁打 あと48
・200盗塁(過去77人)現168盗塁 あと32
・1000試合出場(過去504人)現964試合 あと36試合
・2000塁打(過去173人)現1919塁打 あと81塁打

 今年7月16日で28歳となる、まだ若い山田だが、早くもマイルストーンがいくつも控えている。山田が200盗塁に達すれば、史上17人目の200本塁打&200盗塁の達成者となる。山田は史上最多の3度のトリプルスリーを記録しており、4度目の偉業への期待もかかる。

西武・中村剛也【写真:荒川祐史】

山田、糸井、坂本には過去16人しか達成していない200本塁打&200盗塁の偉業の可能性

○中村剛也(西武)
・1500安打(過去126人)現1467安打 あと33
・300二塁打(過去72人)現296二塁打 あと4
・450本塁打(過去13人)現415本塁打 あと35
・100死球(過去22人)現82死球 あと18

 昨季は4年ぶりの打点王に輝いた中村。8月15日には37歳になるが、パワーは衰えていない。450本塁打は、過去13人しか達成していない大記録だ。昨年は30本だったが、35本塁打は無理な数字ではない。

○糸井嘉男(阪神)
・350二塁打(過去43人)現315二塁打 あと35
・200本塁打(過去106人)現163本塁打 あと37
・300盗塁(過去29人)現297盗塁 あと3
・1000三振(過去67人)現934三振 あと66

 福留とともに阪神をけん引するベテランの糸井。7月31日で39歳になるが、昨年も打率.314で、リーグ3位に入った。やや厳しいが、糸井も今季37本塁打を打つと、過去16人しか達成していない200本塁打-200盗塁となる。

○内川聖一(ソフトバンク)
・2000試合出場(過去51人)現1977試合 あと23
・400二塁打(過去12人)現357二塁打 あと43
・200本塁打(過去106人)現196本塁打 あと4
・1000打点(過去46人)現957打点 あと43

 現役最多の2171安打を打っている内川は8月4日で38歳になる。最高の右打者と言われたが、ここ3年は打率3割から遠ざかっている。これらの記録を達成するためにも、奮起が期待される。

○バレンティン(ソフトバンク)
・1000安打(過去302人)現959安打 あと41
・300本塁打(過去42人)現288本塁打 あと12
・2000塁打(過去173人)現1962塁打 あと38
・1000三振(過去67人)現1903三振 あと97

 今季ヤクルトからソフトバンクに移籍。FA権を得て外国人枠を外れたので起用の自由度が上がった。不名誉な三振も含め、すべてクリアするのではないか。(広尾晃 / Koh Hiroo)

© 株式会社Creative2