その時国民は?政府は? 映画「国家が破産する日」上映 3月28日

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 映画「パラサイト 半地下の家族」(2019年、韓国)が2020年の米アカデミー賞で非英語作品初の作品賞を受賞するなど、韓国映画の勢いが増す中、韓国で実際に起きた通貨危機を題材にした映画「国家が破産する日」(2018年、韓国)が、3月28日(土)に山口県教育会館(山口市大手町2)で上映される。時間は、午前10時半、午後1時半、7時からの3回。

 1997年、経済成長を遂げた韓国では、このまま好景気が続くと誰もが信じていた。そんな中、韓国銀行の通貨政策チーム長ハンは通貨危機の兆しを察知するが、政府の対応は遅れ、国家破産まで残された時間はわずか7日間に。さらには国民には公示しない方向になる。同じ頃、経済危機の兆候を独自につかんだ金融コンサルタントのユンは、この危機的状況を逆に好機ととらえ、ギャンブルまがいの投資に乗り出す。一方、この状況を知る由もない町工場の経営者ガプスは、大手百貨店からの大量発注を、不渡りというリスクをはらむ手形決済で受けてしまう。自国通貨の価値が加速度的に下落する中、彼ら、そして国家は生き残ることが出来るのか―。

 監督は、1976年生まれの若手監督チェ・グクヒ。字幕監修は経済学者で著書、メディア出演多数の浜矩子同志社大大学院教授が務めた。

 前売り券(電話予約可)は一般1500円。同館、山口市民会館、YCAMなどで購入できる。当日券は、一般1800円、19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。申し込み・問い合わせは、主催の西京シネクラブ(大久保雅子代表、TEL083-928-2688)へ。

 なお、同クラブでは新型コロナウイルス感染予防として、幕間に会場を換気したり、消毒液を設置するなどの対策を取るが「適度な間隔を空けて座ったり、マスクを持参するなど、互いに気持ちよく鑑賞できるよう自主対策も」と、協力を呼び掛けている。

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