県立大と長崎外大が入学式を中止 長崎大などは規模縮小

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、県立大と長崎外国語大は24日までに、4月の入学式を中止することを明らかにした。県内の他の8大学・短大は出席者を入学生と教職員に限定するなど規模を縮小して実施する。
 県立大は3日に佐世保校とシーボルト校に分けて実施予定だったが、「終息の見通しがたたない」として中止の方針を固めた。1日に予定していた長崎外国語大も感染リスクを完全に回避することは不可能として「苦渋の決断をした」という。
 長崎大は2日に各学部・研究科の代表者だけが出席して実施。活水女子大も同日、4学部を午前と午後に分けて開く。1日に予定していた長崎ウエスレヤン大は15日に延期。長崎総合科学大、長崎純心大、長崎国際大、長崎女子短大、長崎短大もそれぞれ規模を縮小する。
 多くの大学では予定通りの日程で授業を開始するが、長崎外国語大は22日に、長崎ウエスレヤン大は20日にそれぞれ遅らせる。
 政府の入国制限強化などにより、留学生の受け入れにも影響が出ている。長崎外国語大は中国や韓国、米国、フランスなどからの短期留学生75人の受け入れを中止した。長崎国際大は中国と韓国からの新入生34人が来日できない状況。長崎ウエスレヤン大もベトナムからの新入生2人が少なくとも4月末まで入国できないという。

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