「滞納金」「示談金」 900万円だまし取る 佐世保の70代男性被害

 相浦署は24日、佐世保市の無職男性(73)が、データ保護協会やセキュリティー協会をかたる男らに計900万円をだまし取られる架空請求詐欺が発生した、と発表した。
 同署によると、男らは12日から19日にかけて男性の携帯電話に「利用料金の確認が取れていない。本日中に連絡をください」などという内容のメールを送信。連絡してきた男性に対し「インターネットサイト契約の滞納金がある。支払わなければ逮捕される」とうそを言い、男性に電子マネーカードを購入させた上、カードの番号を伝えさせ、計100万円分の電子マネー利用権をだまし取った。
 さらに「あなたの携帯電話が原因のウイルスが広がっている。示談金が必要」などとうそを言い、指定した東京の住所に現金計800万円を送付させ、だまし取った。
 相浦署は「電子マネーを使った支払い要求は詐欺を疑ってほしい。心当たりのないメールや電話には対応せず、必ず家族や警察に相談を」と呼び掛けている。

© 株式会社長崎新聞社