『ミッドサマー』監督「アリ・アスターだけど質問ある?」回答発表!

長編デビュー作 『ヘレディタリー/継承 』が世界中の映画サイト、映画誌に絶賛され、いまハリウッドの製作陣が”最も組みたいクリエイター”としてその動向に注目が集まっているアリ・アスター監督の最新作『ミッドサマー』が全国公開中。

恐怖の歴史を覆す、暗闇とは真逆の明るい祝祭。天才的な発想と演出、全シーンが伏線となる緻密な脚本、観る者を魅惑する極彩色の映像美が一体となり、永遠に忘れられない結末に到達する。そこに待つのは究極の恐怖と、未体験の解放感。体験した者は二度と元には戻れない”フェスティバル・スリラー”。

この度、アリ・アスター監督が、映画公式twitterで募った日本のファンからの質問に答えた。

アリ・アスターだけど質問ある? 監督からの回答一覧

※アリ・アスター監督から回答があったもののみ紹介

※映画の結末に触れております。必ず本編ご鑑賞後にご覧ください。

Q.監督が一番怖いと思うことは何ですか?

アリ・アスター:角のあたりで待ち受けているものはなんでも怖いです。

Q.監督ご自身の失恋体験がもとになった作品とのことですが、元恋人は映画を観ましたか?感想はありましたか?

アリ・アスター:見当もつきません。

Q.ホルガを訪れて、殺されもせず、ホルガの一員にもならず、生還できるルートがあったら教えてください。

アリ・アスター:ホルガの人たちに見つからなければ可能性はあると思います。

Q.神殿の両脇にある青いシートのようなものは何ですか?

アリ・アスター:.あれは、作物を太陽の光に当てない農法に使っているのです。

Q.『ベニスに死す』のビョルン・アンドレセンを起用した理由と、撮影時の思い出を聞かせてください。

アリ・アスター:彼が世界で最もハンサムだからです!それに私は『ベニスに死す』の大ファンでもあります。彼は素晴らしい人物で、彼と一緒に働くことができて最高でした。

Q.ホルガの女性たちの「ハッ」という呼吸法が印象的でした。あれもどこかの伝承から参考にしているのでしょうか?それとも隠された意味があるのでしょうか。

アリ・アスター:あれはホルガの儀式の曲を担当していた合唱作曲家のジェシカ・ケニーが考えたものです。彼女は宗教音楽に特化した素晴らしいアーティストです。

Q.ダニーがメイクイーンを選ぶダンス大会で負けていたら、どうなっていたのでしょうか?

アリ・アスター:いい質問ですね。どうなったのでしょうね・・・。

Q.エンディングテーマの「The Sun Ain’t Gonna Shine(Anymore)」が、スマッシュヒットしたウォーカー・ブラザーズ版ではなくフランキー・ヴァリ版なのはどうしてですか?

アリ・アスター:私はウォーカー・ブラザーズの大ファンで、スコット・ウォーカーが亡くなった時、とても悲しかったです。だけど、フランキー・ヴァリ版の方が映画のエンドクレジットにぴったりだと感じました。

Q.来日した時に「これを映画にしたい」など、インスピレーションを受けた場所や出来事はありましたか?

アリ・アスター:京都の宝泉院を訪れた時はとても感銘を受けました。他にも日本では沢山のインスピレーションを受けました。特に歌舞伎を見に行ったことは誇張なしに私の人生を変えたと思います。

『ミッドサマー』は、3/13(金)より、レギュラー版ではカットされた未公開シーンを含む上映時間2時間50分、映倫区分R18+のディレクターズカット版も上映されている。レギュラー版では未公開となったシーンには、主人公・ダニーと恋人・クリスチャンの関係性がより丁寧に描かれており、レギュラー版には無いホルガ村の他なる儀式の様子も追加されている。レギュラー版ではなかったシーンも合わせて観ることで、「よりヒロインに感情移入できた」「レギュラー版の謎が解けた」という声も上っており、既にレギュラー版を鑑賞しても、さらなる爽快感と新たな発見を体験できる内容となっている。

アリ・アスターが本編に隠した様々な謎を、レギュラー版、ディレクターズカット版を観比べて楽しむファンを中心に動員が続いている。

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