ルアーマガジン的・この釣りマンガがスゴい!“バス釣りブーム”と共に生まれた『本格的釣り漫画』珠玉の5作品!!

ニッポンが誇るサブカルチャー『マンガ』。しかし釣りとなると、題材はもちろん所作のひとつとっても釣り人を魅了できるかどうかが別問題。そんな釣りマンガの名作を現役・釣り雑誌編集者が再び味わいつつ、隠れた名著を探すレビュー企画です!今回は本格的なバストーナメントを題材にした漫画から、「グランダー武蔵」と肩を並べたあの大人気コミックまで一挙5作品をご紹介!

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レビューするのはルアマガ編集局きってのマンガ好き「釣りマンガレビュアーズ」

【Profile】
 マツ
五十路に突入したルアーマガジン本誌元編集長にして、現ルアマガプラス編集長。お気に入りの漫画はセリフを覚えるくらい繰り返して読むのが癖で、西岸良平さんの『三丁目の夕日』が20年来の愛読書。

【Profile】
 カミィ
ルアーマガジン編集長。惑える不惑の40代。嫁の厳しい目と侘しい懐事情により、マンガは寝カフェ読み限定。好きなマンガは「ブラックジャック」「AKIRA」「ダンジョン飯」。

【Profile】
 フク
ルアーマガジンソルト編集部。華(?)の30代。釣り以外の趣味と言えば漫画! というくらい漫画を読む。好きな作品は「ファイブスター物語」「BLAME!」「伊藤潤二恐怖マンガcollection」。

レビュー#1 バスハンター渡

作:吉田幸二 画:金井たつお ©スコラ

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「日本初のバスプロ・吉田さんと、宮下あきらさんに師事した金井たつおさんの最強タッグが生んだバスフィッシング漫画の金字塔。同船相手に釣る隙を与えない田辺哲男さんの“オンリー2シューティング”、当時マネしました(笑)」

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「さん然と輝く『作:吉田幸二』の文字! 少年マンガ王道の展開が続く本編は当然ですが、必見はこの愛蔵版?に収録された吉田さんのコラムと巻末にある豪華メンツのあとがき。赤羽修弥さんのコメントは最高です(笑)」

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「吉田幸二さんが携わった、30年以上前の作品ですね。しかもかなりトーナメントに力を入れた展開になっていて、吉田さんが日本におけるバスフィッシングをどのようにしたかったのかがうかがえます」

レビュー#2 バスマスター嵐丸

画:下条よしあき 作:高橋大河 ©辰巳出版・総合図書

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「ややや、表紙で主人公の嵐丸が持っているのはグランドスラムにカルカッタ200XTの組み合わせでは? 個人的に、たとえ実在しなくとも道具がちゃんと描けているかは釣り漫画の大事なポイント。バスマスター嵐丸は◎です」

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「『おまえみたいなクズにも釣りをする権利はある』って嵐丸最高! ブラックジャックのように1話読み切りで問題解決していく社会派…釣りマンガ。釣りの描写が細かいと思ったら、下條先生は釣りをかなり嗜むとか…」

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「環境のことやマナーのことがよく取り上げられた人情系のストーリーです。登場人物の喜怒哀楽に毎回感情移入してしまいました。時代的に今はヤバ目の話もありますが、ぜひ若い人にも読んでほしいです!」

レビュー#3 釣りに行こうよ!

森一生 ©講談社

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「え? これヒックリージョーじゃ? カバーの袖に、著者近影のかわりに掲載されたお手製フロッグの完成度がハンパない。作者の森一生さんは間違いなくベテランアングラーでしょう。そんな森さんの『釣りに行こうぜ!』 も読んでみたい!!」

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「ナンパ師がバス釣りを通して成長していく物語(笑)。まあチャラ系主人公が、ヒロインと行き違いあり外道なヤツと勝負あり釣りには真面目というマガジン的展開。志岐くんコレ好きって言ってたな…元気かな志岐くん」

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「いかにも釣りブームに便乗してスタートしました! といった雰囲気ですが、ハウツーも結構しっかりしてるし、掲載誌(週刊少年マガジン)らしい画風やボーイミーツガール的展開、ライバルとの戦いなど、非常に読みやすくまとまっています」

レビュー#4 キャスト

作:菅生誠司 画:江口賢一 ©秋田書店

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「子持ちの釣りウマ・バツイチ美女に主人公(大学生)が思いを寄せる展開は、たしかに斬新(笑)。読者が料理に興味ない前提なのかな、巻末の釣った魚レシピはせっかくのアイデアなのに取ってつけた感満載でもったいない気がします」

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「これがヤングチャンピオンの底力(エロ)ですか…ッ! 内容は釣り要素多め、料理アリの青年誌ラブコメ。バツイチ子持ちヒロインが斬新すぎます。それと拓郎(主人公)、釣りベスト着用率高すぎません?」

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「ヒロインが人妻orその娘という意欲作(違)。バス釣りを扱っているのは少しだけで、主人公は結構色々な魚に挑戦しています。その関係でしょうか、料理ネタも多く、釣りを知らない人でも楽しみやすいと思います」

レビュー#5 Mr.釣りどれん

とだ勝之 ©講談社

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「“バスゲット部”創立に尽力する主人公・釣太君に、以前に働いていた他業種の会社で、同期と先輩たちをバスフィッシングにハメて頭数を揃え、釣り部の設立を会社に申請した自分が重なります(笑)。釣り仲間が増えると嬉しいよね」

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「初バスまでが長い道のりって、共感するわ〜。村田基さん直伝のハウツーと動きのある絵で、グイグイ読ませやがる…やっぱり名作と言われるだけあるなあ。バスの絵も素晴らしい!」

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「これはもう語りだしたらキリが無いです。一番好きな釣り漫画と断言できます。ミス釣りは色々なことを学ぶ教科書的漫画で、バックラッシュのほどき方からバス以外の釣りにエロいことまで、本当に色々とお世話になりました!」

現在ルアーマガジンの姉妹誌である「釣りどき関西」ではとだ先生が『ミスつりB&G』を掲載中! とだ先生は各釣りショーでも出展していて新規ファンも増殖中だ!

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