球団史上最高の捕手は誰だ!? MLB公式サイトの番記者が選出

メジャーリーグ公式サイトでは、レギュラーシーズンの開幕延期によって試合がない期間を利用し、各球団の「オールタイム・チーム」を決定する企画を開始している。その第1弾として、各球団の番記者が球団史上最高の捕手を決定するファン投票をTwitterで実施中(それぞれの番記者のツイートから投票可能)。ファン投票の結果とは別に、それぞれの番記者が球団の歴代捕手のなかからトップ5を選出して紹介している。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
【1位】リック・デンプシー(1976-86,92)
捕手としての1230試合出場は球団史上最多。1983年のワールドシリーズではMVPに輝いた。
【2位】クリス・ホイルズ(1989-98)
【3位】ガス・トリアンドス(1955-62)
【4位】マット・ウィータース(2009-16)
【5位】アンディ・エチェバレン(1962,65-75)

レッドソックス
【1位】カールトン・フィスク(1969,71-80)
捕手として通算2226試合出場は同じ「パッジ」の愛称で親しまれたイバン・ロドリゲスに次ぐ史上2位。
【2位】ジェイソン・バリテック(1997-2011)
【3位】リッチ・ゲドマン(1980-90)
【4位】リック・フェレル(1933-37)
【5位】サミー・ホワイト(1951-59)

ヤンキース
【1位】ヨギ・ベラ(1946-63)
通算1430打点はメジャーリーグの捕手としては史上最多の数字。
【2位】ビル・ディッキー(1928-46)
【3位】サーマン・マンソン(1969-79)
【4位】ホルヘ・ポサダ(1995-2011)
【5位】エルストン・ハワード(1955-67)

レイズ
【1位】ディオナー・ナバーロ(2006-10)
チームがリーグ優勝を果たした2008年にオールスター・ゲーム選出。
【2位】ウィルソン・ラモス(2017-18)
【3位】トビー・ホール(2000-06)
【4位】ジョン・フラハティ(1998-2002)
【5位】トラビス・ダーノウ(2019)

ブルージェイズ
【1位】アーニー・ウィット(1977-89)
2009年にカナダの野球殿堂入りを果たした。8年連続2ケタ本塁打。
【2位】ラッセル・マーティン(2015-18)
【3位】グレッグ・ゾーン(2004-08)
【4位】ダリン・フレッチャー(1998-2002)
【5位】パット・ボーダース(1988-94,99)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
【1位】カールトン・フィスク(1981-93)
本塁打、二塁打、得点、打点、長打率は捕手として球団史上1位。
【2位】レイ・シャーク(1912-28)
【3位】A.J.ピアジンスキー(2005-12)
【4位】シャーム・ロラー(1952-63)
【5位】ロン・カーコバイス(1986-97)

インディアンス
【1位】ビクトル・マルティネス(2002-09)
通算100本塁打以上の捕手は球団史上唯一。打率(通算500打数以上)も捕手で球団1位。
【2位】サンディ・アロマーJr.(1990-2000)
【3位】スティーブ・オニール(1911-23)
【4位】ジム・ヒーガン(1941-57)
【5位】ジョン・ロマノ(1960-64)

タイガース
【1位】ビル・フリーハン(1961-76)
オールスター・ゲーム選出11度を誇る。通算200本塁打。
【2位】ミッキー・カクレーン(1934-37)
【3位】ランス・パリッシュ(1977-86)
【4位】イバン・ロドリゲス(2004-08)
【5位】ミッキー・テトルトン(1991-94)

ロイヤルズ
【1位】サルバドール・ペレス(2011-現在)
オールスター・ゲーム選出6度、ゴールドグラブ賞5度を誇る好捕手。
【2位】ダレル・ポーター(1977-80)
【3位】ジョン・ワーサン(1976-85)
【4位】マイク・マクファーレン(1987-94,96-98)
【5位】ジム・サンドバーグ(1985-86)

ツインズ
【1位】ジョー・マウアー(2004-18)
ア・リーグで首位打者に輝いた捕手は史上唯一(首位打者3度)。
【2位】アール・バテイ(1961-67)
【3位】ブライアン・ハーパー(1988-93)
【4位】ティム・ロードナー(1981-89)
【5位】ブッチ・ワイネガー(1976-81,82)

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
【1位】ブラッド・オースマス(1997-98,2001-08)
捕手としての出場試合数は球団史上最多。現エンゼルス監督。
【2位】アラン・アシュビー(1979-89)
【3位】ジェイソン・カストロ(2010-16)
【4位】トニー・エウセビオ(1991-2001)
【5位】ジョニー・エドワーズ(1969-74)

エンゼルス
【1位】ボブ・ブーン(1982-88)
通算7度のゴールドグラブ賞のうち、エンゼルス在籍時に4度受賞。
【2位】ベンジー・モリーナ(1998-2005)
【3位】ブライアン・ダウニング(1978-90)
【4位】マイク・ナポリ(2005-10)
【5位】ジェフ・マシス(2005-11)

アスレチックス
【1位】ミッキー・カクレーン(1925-33)
WAR39.8(FanGraphs版)は捕手として球団史上最高。捕手として初めて殿堂入り。
【2位】テリー・スタインバック(1986-96)
【3位】ジーン・テナス(1969-76)
【4位】フランキー・ヘイズ(1933-42,44-45)
【5位】ラモン・ヘルナンデス(1999-2003)

マリナーズ
【1位】ダン・ウィルソン(1994-2005)
捕手として1251試合出場は球団の他の歴代捕手より400試合以上も多い。
【2位】マイク・ズニーノ(2013-18)
【3位】デーブ・バレ(1984-93)
【4位】城島健司(2006-09)
【5位】ボブ・スティンソン(1977-80)

レンジャーズ
【1位】イバン・ロドリゲス(1991-2002,09)
フルシーズン11年でオールスター・ゲーム選出10度、ゴールドグラブ賞10度、1999年MVP。
【2位】ジム・サンドバーグ(1974-83,88-89)
【3位】マイク・ナポリ(2010-11,15,17)
【4位】ロビンソン・チリーノス(2013-18、今季から再び在籍)
【5位】ドン・スロート(1985-87)

ナショナル・リーグ東部地区

ブレーブス
【1位】ブライアン・マッキャン(2005-13,19)
WAR43.6(FanGraphs版)は捕手で球団史上1位。球団の歴代全野手のなかでも6位。
【2位】ハビー・ロペス(1992-2003)
【3位】ジョー・トーレ(1960-68)
【4位】デル・クランドール(1949-63)
【5位】エディ・ペレス(1995-2001,04-05)

マーリンズ
【1位】J.T.リアルミュート(2014-18)
「wRC+」108と「wOBA」.329はマーリンズの捕手で歴代1位。現在はフィリーズに所属。
【2位】チャールズ・ジョンソン(1994-98,2001-02)
【3位】イバン・ロドリゲス(2003)
【4位】ベニト・サンティアゴ(1993-94)
【5位】マイク・レドモンド(1998-2004)

メッツ
【1位】マイク・ピアッツァ(1998-2005)
殿堂入りの際にメッツのキャップでプラークに刻まれることを選択した史上唯一の野手。
【2位】ゲーリー・カーター(1985-89)
【3位】ジェリー・グロート(1966-77)
【4位】トッド・ハンドリー(1990-98)
【5位】ジョン・スターンズ(1975-84)

フィリーズ
【1位】ダレン・ドールトン(1983,85-97)
1992年に109打点を叩き出して打点王のタイトルを獲得。
【2位】ボブ・ブーン(1972-81)
【3位】カルロス・ルイーズ(2006-16)
【4位】マイク・リーバーサル(1994-2006)
【5位】アンディ・セミニック(1943-51,55-57)&スタン・ロパタ(1948-58)

ナショナルズ
【1位】ゲーリー・カーター(1974-84,92)
キャリア初期は外野手としてプレイしていたが殿堂入りの名捕手に成長。
【2位】ウィルソン・ラモス(2010-16)
【3位】ヤン・ゴームス(2019-現在)&カート・スズキ(2012-13,19-現在)
【4位】ダリン・フレッチャー(1992-97)
【5位】イバン・ロドリゲス(2010-11)

ナショナル・リーグ中部地区

カブス
【1位】ギャビー・ハートネット(1922-40)
WAR52.7(FanGraphs版)はチームの歴代全野手のなかで8位の数字。
【2位】ジョディ・デービス(1981-88)
【3位】ジョニー・クリング(1900-08,10-11)
【4位】ランディ・ハンドリー(1966-73,76-77)
【5位】ウィルソン・コントレラス(2016-現在)

レッズ
【1位】ジョニー・ベンチ(1967-83)
17年間レッズ一筋でMVPを2度受賞。1989年に殿堂入りを果たす。
【2位】アーニー・ロンバルディ(1932-41)
【3位】バブルス・ハーグレイブ(1921-28)
【4位】エド・ベイリー(1953-61)
【5位】ライアン・ハニガン(2007-13)

ブリュワーズ
【1位】ジョナサン・ルクロイ(2010-16)
WAR35.3(FanGraphs版)は球団の歴代全野手のなかで4位。今年2月にレッドソックスとマイナー契約。
【2位】テッド・シモンズ(1981-85)
【3位】B.J.サーホフ(1987-95)
【4位】デーブ・ニルソン(1992-99)
【5位】チャーリー・ムーア(1973-86)

パイレーツ
【1位】ジェイソン・ケンドール(1996-2004)
WAR(FanGraphs版31.2、Baseball-Reference版30.7)と67本塁打は捕手で球団史上1位。
【2位】マニー・サンギーエン(1967-76,78-80)
【3位】トニー・ペーニャ(1980-86)
【4位】ジョージ・ギブソン(1905-16)
【5位】スモーキー・バージェス(1959-64)

カージナルス
【1位】ヤディアー・モリーナ(2004-現在)
ワールドシリーズ制覇2度、オールスター・ゲーム選出9度、ゴールドグラブ賞9度、プラチナグラブ賞4度。
【2位】テッド・シモンズ(1968-80)
【3位】ティム・マッカーバー(1959-74)
【4位】トム・パグノージ(1987-98)
【5位】マイク・マシーニー(2000-04)

ナショナル・リーグ西部地区

ダイヤモンドバックス
【1位】ミゲル・モンテロ(2006-14)
WAR23.3(FanGraphs版)はチームの歴代全野手のなかで3位の数字。
【2位】ダミアン・ミラー(1998-2002)
【3位】クリス・スナイダー(2004-10)
【4位】ケリー・スティネット(1998-2000,05)
【5位】カーソン・ケリー(2019-現在)

ロッキーズ
【1位】ヨービット・トーレアルバ(2006-09,13)
レギュラーシーズンでのOPS.694に対しポストシーズンではOPS.805を記録。
【2位】クリス・アイアネッタ(2006-11,18-19)
【3位】ジョー・ジラルディ(1993-95)
【4位】トニー・ウォルターズ(2016-現在)
【5位】ジェフ・リード(1996-98)

ドジャース
【1位】ロイ・キャンパネラ(1948-57)
通算盗塁阻止率57.4%は現在もメジャー記録。通算242本塁打。1953年に打点王。
【2位】マイク・ピアッツァ(1992-98)
【3位】マイク・ソーシア(1980-92)
【4位】ジョン・ローズボロ(1957-67)
【5位】スティーブ・イエーガー(1972-85)

パドレス
【1位】ベニト・サンティアゴ(1986-92)
1988年から3年連続でゴールドグラブ賞。同賞を受賞した捕手は球団史上唯一。
【2位】テリー・ケネディ(1981-86)
【3位】ジーン・テナス(1977-80)
【4位】ブラッド・オースマス(1993-96)
【5位】ラモン・ヘルナンデス(2004-05)

ジャイアンツ
【1位】バスター・ポージー(2009-現在)
ノーヒッター達成3度かつワールドシリーズ制覇3度の捕手は史上3人だけ。
【2位】バック・ユーイング(1883-89,91-92)
【3位】ロジャー・ブレスナハン(1902-08)
【4位】トム・ハラー(1961-67)
【5位】チーフ・マイヤーズ(1909-15)

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