国際卓球連盟、伊藤美誠を“中国レジェンドの再来”と紹介

写真:3月カタールオープンでの伊藤美誠/提供:新華社/アフロ

国際卓球連盟(ITTF)は23日、公式サイトで伊藤美誠(スターツ、世界ランキング3位)を、“中国のレジェンド”鄧亜萍(デン・ヤーピン)を想起させる存在として紹介した。

伊藤の強さとプレースタイルが元世界王者に類似

写真:2015年で初のワールドツアー優勝を果たした伊藤美誠/提供:アフロ

伊藤は2月のハンガリーオープンで優勝すると、続く3月のカタールオープンでも準優勝するなど今季の国際大会で好スタートを切っている。

ITTFはカタールオープンの準々決勝で伊藤が、リオ五輪金メダリストの丁寧(中国)に対し「4ゲーム合計23点しか与えず、しかも3ゲーム目はラブゲーム(11-0)での勝利だった」ことに触れ、その強さを讃えた。

また、身長が約150cmと小柄であることに加え、フォアとバックに異質のラバーを貼り、台から下がらずに前陣で勝負するプレースタイルが中国の元世界王者の鄧亜萍に似ていると紹介した。

小柄ながら「五輪2大会で4つの金メダル」の鄧亜萍

写真:鄧亜萍/提供:ロイター/アフロ

鄧は、世界選手権を6度制し、2度出場した五輪(1992年バルセロナ、1996年アトランタ)で単複4つの金メダルを獲得した中国屈指の名選手。

伊藤がドイツでワールドツアー初制覇したのが14歳だったが、鄧も15歳でアジアカップ(マニラ)を制し、国際大会で頭角を現した年齢はほぼ同じ。

また、鄧が1992年のバルセロナ五輪で金メダルを獲ったのが19歳181日で、東京五輪が従来スケジュール(2020年7月25日開幕)通りであれば、伊藤も19歳279日で五輪を迎える予定と、記事では比較されている。

文:ラリーズ編集部

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