五輪延期受け水谷、張本選手がコメント 宮﨑強化本部長も「今の代表のままで」

写真:張本智和と水谷隼(どちらも木下グループ)/提供:ittfworld

25日、東京五輪延期の発表を受け、日本卓球協会の宮﨑義仁強化本部長は「一年程度の延期なら今の代表のままで行きたい」とラリーズの取材に対して語った。3月28日の理事会で承認される見通しだ。

また、木下グループは所属選手である、張本智和、水谷隼両選手のコメントを発表した。

現世界5位、張本「今できることを一つずつ」

写真:張本智和(木下グループ)/提供:ittfworld

張本は、現在世界ランキング5位と好位置につけ、日本卓球界初の五輪シングルスでのメダル獲得に期待が高まっていた。

今回の延期発表を受け、張本は、「僕自身、東京五輪に向けて準備しなければいけない課題がまだまだあると焦っていたので、準備の時間ができたと前向きにとらえようと思います」とコメント。東京五輪に向け、課題を克服しさらなる進化を目指す考えを明かした。

さらに、「練習が重ねることが自信に変わることを信じて、今できることを一つずつやっていき、その時がきた時に、最高のパフォーマンスと笑顔をお見せできるように気持ちを切らさず頑張ります」と来年の夏を最高の状態で迎えられるよう練習を重ねることを改めて表明。

「今は辛い時期ですが共に力を合わせ乗り越えていきましょう!」とファンに向けてエールを送った。

日本の大黒柱、水谷「誰にも負けない強い気持ちで」

写真:水谷隼(木下グループ)/提供:ittfworld

4大会連続五輪代表となる水谷は、伊藤美誠(スターツ)と組む混合ダブルスでも有力なメダル候補であり、さらに団体戦ではチームの大黒柱として活躍が期待されていた。

五輪の延期発表を受け、水谷は、「以前より明言させていただいている通り、東京五輪は僕にとって卓球人生の大きな区切りになると思っています。延期の発表には戸惑いましたが、この1年しっかり準備して頑張ります」と前向きなコメント。

さらに、「集大成である東京五輪で混合ダブルスと団体戦でのメダル獲得を目指して、誰にも負けない強い気持ちを持って練習に臨みます」と自身の卓球人生の大きな区切りへ、強い信念を持って練習を続けることを宣言した。

文:ラリーズ編集部

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