ご飯がすすむ「三浦大根の生ふりかけ」 産業能率大×「すかなごっそ」 産学連携で開発

ご飯によく合う「三浦大根の生ふりかけ」

 三浦半島の特産物をより多くの人へ-。JAよこすか葉山の直売所「すかなごっそ」(神奈川県横須賀市長井)は、産業能率大(東京都世田谷区)の学生と共同で三浦大根を使った新商品「三浦大根の生ふりかけ」を開発した。同市内で収穫した三浦大根を使い、同直売所で限定千個の販売を始めた。

 新商品「三浦大根の生ふりかけ」は細かく刻んだ大根の食感と、かつおだしのうま味と唐辛子の辛さが後を引く味が特徴で、ご飯によく合う。商品開発のサブリーダーを務めた同大の3年生(21)=葉山町=は「三浦大根を身近に感じてもらいたい。見た目は素朴だが、ご飯が進み、何度でも食べたくなる」と、多くの人に手に取ってもらいたいという。

 すかなごっそと同大は3年前から産学連携プロジェクトに取り組み、「よこすか野菜」のPR動画を製作。今回は第2弾として、座学と実践を通じてマーケティングなどを学ぶ同大情報マネジメント学部の三浦ゼミ(三浦智恵子准教授)の学生が、約2年かけて商品を開発した。

 学生は当初、さまざまな野菜を使ったジャムやチョコレート、お酒などを検討。幅広い年代を対象にした上で、三浦大根を使った商品としては珍しいものを作りたいという思いから、生ふりかけを選んだという。

 大根の収穫も学生たちが行い、生ふりかけを使った料理のレシピづくりにも挑戦。同大3年でリーダー(21)=三浦市=のお薦めレシピは「鶏のささ身とごま油と一緒にあえたもの」。「買い手のことを考えて情報発信する力が身に付いた」と商品開発を振り返った。

 内容量140グラムで価格は398円(税込み)。三浦ゼミの画像共有アプリ「インスタグラム」(@miurazemi)でレシピを公開している。

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