韓国で違法ポルノ閲覧者26万人!?「n番部屋事件」にK-POP歌手たちも憤りの声をあげる

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今韓国ではコロナウイルスに関するニュースもさることながら、「n番部屋事件」という事件が社会を震撼させており、テレビやウェブ上では連日報道が加熱している。さらに、この事件に関する、K-POP歌手や芸能人たちの行動にも注目が集まっているという。

n番部屋事件とは、機密性の高いメッセンジャーアプリ「テレグラム」などの秘密チャットルームを通じ、女性を脅迫し撮影した性的動画を流布・販売したインターネット性犯罪事件の総称だ。韓国では2018年末から2019年にかけて、性的動画を流布・販売するテレグラムのアカウントが急激に増加していた。「女教師部屋」「女看護師部屋」「女子中学生部屋」「女幼女部屋」など、カテゴライズされた秘密チャットルームが乱立しては消失。その過程で、多くの性的動画が流布・販売された。

20年3月には、n番部屋のひとつであり、主に児童ポルノを流布・販売していた「博士部屋」の運営者および関係者合計5名が拘束された。博士部屋は18年末から19年3月頃まで運営されていたアカウントだ。被害者となった女性の数は74名(公式に確認された人数)にのぼり、そのうち少なくとも16名が未成年者であったという事実も明らかになっている。

博士部屋の運営者らは“利用者”に対し、日本円にして約2万円から15万円のチャットルーム入場料を要求。入場の対価をビットコインなど仮想通貨で得ていた。流布された動画はひどいもので、暴力や虐待などサディスティックな内容や、被害者の中には「奴隷」という文字を肌に刻まれた者もいるなど、およそまともとは思えない常軌を逸した内容まで存在していたという。

韓国の警察は、20年3月20日時点で、テレグラムなどを使用し女性たちの性的動画を流布した一連の「n番部屋事件」(博士部屋以外の事件も含む)の被疑者124名を検挙したとしている。現在は、n番部屋のルーツでもあり“創始者”である「カッカッ」というIDネームの被疑者逮捕に向け捜査を拡大している状況だ。n番部屋は把握されているだけでも60以上あり、今後も逮捕者が相次ぐと予想されている。

なおn番部屋事件については、アカウント運営者のみならず、性的動画を視聴・購入した利用者の素性も明かすべきという世論が高まりをみせている。韓国メディアが報じたところによれば、一連のn番部屋の利用者は最大で26万人にのぼる可能性があるとのこと。青瓦台(韓国の大統領官邸)には、博士部屋の運営者の素性を明らかにしろという国民請願が史上最多の200万件を突破。利用者全員の身元を明かすべしとする請願も、133万件を突破している。利用者の身元を明かすことで、児童や未成年を虐待したり、性的搾取を行う動画を楽しむ韓国男性の歪んだ価値観を根本から根絶すべき、また自分の家族から隔離したいなどの主張が多数を占めている。

なお、韓国芸能界のなかでも「n番部屋の利用者の素性を明かすべき」という主張が沸々と湧き上がっている。日本でも絶大な人気を誇る男性K-POPアイドル「EXO」のメンバー、ベッキョンとチャニョルは自身のインスタグラムで、加害者全員の処罰および、利用者全員の身元公開を支持する表明を提示。また、同じく「2PM」のジュノもインスタグラムで、この事件について言及。「容疑者に処罰を求める」声明を出した。

そのほかにも、歌手・俳優のヘリ(元ガールズデイ)や、ガールズグループ・EXIDのLE、俳優のソン・スヒョンら女性タレントらがSNSで運営者・利用者の身元公開を要求したのに続き、男性タレントである2AMのチョ・グォンも、自身のインスタグラム(ストーリー)を通じて「n番部屋加入者全員の身元公開を望む」とし、国民請願文をキャプチャした上で掲載した。

ここ数年、韓国芸能界では大物芸能人たちによる性的スキャンダルや、女性蔑視を苦にタレントが自殺するなどの事件が相次いでいる。今回の事件についてタレント・アイドルたちが積極的に声を挙げることは、芸能界の自浄作用にも繋がるだろうか。逆に大枚をはたいて児童ポルノを消費していた利用者の中に韓国芸能人がいたとすれば、それはまた大きな社会問題となるかもしれない。

いずれにせよ、韓国社会を揺るがすインターネット性犯罪事件として社会問題化したn番部屋事件の余波は今後もしばらく続きそうだ。韓国政府や警察が、利用者の身元公開まで踏み切るのか。続報を待ちたい。