ECに注文殺到 生鮮食品オンラインでの買物はタイマーが必須

新型コロナウイルスの影響を受け、中国の都市住民の多くは、盒馬鮮生(FRESHIPPO)、毎日優鮮(MISSFRESH)、多点(DMALL)などのプラットフォームでの生鮮食品購入に転じており、各生鮮食品ECに注文が殺到している。多くの地域住民によると、現在オンラインでの生鮮食品購入はタイマーをセットしておかないと秒殺となり、野菜は通常、数分であっという間に完売になるという。

現在の状況下では、短期間での職場復帰や従業員募集も難しく、人手不足問題があり、生鮮食品ECは最低配達料金や配達費用の引上げなどを行っている。輸送力とサプライチェーンの二重圧力の影響で、各プラットフォームももともと20分から1時間内の配達を2時間または一日おきの配達に変えて、配達時間の調整をしている。

解説:

中国都市部のオンラインでの生鮮食品購入の需要は、今回の新型コロナウイルスの影響を受け爆発的に増加している。生鮮食品ECにしてみれば、新たなユーザー獲得となり、ユーザーの利用習慣を育てるよい機会となったことで、業界の発展には有利と言える。市場環境は現在、各生鮮食品ECのサプライチェーン能力が試されているときであり、品不足、配達延期などの現象はユーザーの流失に繋がりかねない。また、各プラットフォームともこの期間は、ユーザーと配達員のデリバリー商品の受渡し時の安全を保障するため、無接触の配達に変更している。

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